大谷翔平選手のメジャー移籍に伴い、彼の成績や足跡を振り返りたいと思います。
大谷翔平選手はプロ野球でも珍しい「二刀流」が有名です。
しかしどんな得意技を引っさげても全ては成績!
毎日の成績の積み重ね、そして年間成績の評価と積み重ね。
そう、プロは常に成績が死ぬほど重要なんです。
過程や努力なんて成績が伴わなければノミほどの価値も無いと言っても過言じゃありません。
プロ野球は成績に対して非常にシビアな世界。
成績があればこそ選手としての明日、来月、来年と未来が切り開かれ、足跡もクリーンで信頼性があればこそ球団とファン、引いては国民全員に愛されます。
大谷翔平選手の「二刀流」なんて目立つ看板を背負えば周囲の期待値も大きくなります。よって、通常以上の成績が求められます。
これはプレッシャーですね。
では肝心の大谷翔平選手の成績は、野球に興味が無い人にはあまり分からない、といったところですね。
来年、メジャーでの大谷翔平選手の注目度は滅茶苦茶高いので、基本知識として大谷翔平選手が日本で残した成績や足跡など知った上で見れば20倍面白くなること間違いなしです。(なぜ20倍?)
引いては、野球そのものに関心をもってもらえる人が1人でも増えると嬉しい。
そんな大谷翔平選手の日本での成績や足跡を辿る企画です。
大谷翔平選手の残した成績、足跡を振り返る
高校時代の成績
大谷翔平選手の出身校は岩手県・花巻東高校。
甲子園常連校でもあり、もちろん、この花巻東高校出身のプロ野球選手は何人もいる。
西武ライオンズの菊池雄星選手はここの出身で、大谷翔平選手の3年上の先輩である。
大谷翔平選手が目標とする先輩として自身で発言している。
1年生(2010年)
春は4番バッターでポジションはライト。
秋はエース投手として登板。この時既に最速147km/hを記録している。
2年生(2011年)
春もエース投手のまま。最速151km/hを記録している。
夏の甲子園1回戦の帝京高校戦ではケガのためライトで先発出場。しかし4回から投手として登板し150km/hを記録した。これは当時の甲子園では田中将大と並ぶ高校2年生最速タイ記録である。
試合結果は帝京高校に敗退。
大谷翔平選手はこの年「みちのくのダルビッシュ」と呼ばれ注目を浴びた。
3年生(2012年)
春の甲子園1回戦の大阪桐蔭戦では4死球、7四球で自滅した悪夢の結果となる。
試合結果は2-9で大阪桐蔭に敗退。
しかし、キレのあるスライダー、内角外角めいっぱいの隅をつく抜群のコントロールで11奪三振の結果を残してはいる。
夏の岩手大会ではアマチュア野球史上初となる最速160km/hを記録する。
しかし決勝で敗れ甲子園出場はならなかった。
甲子園通算成績
投手成績:14回を投げ、防御率3.77、16奪三振
野手成績:2試合で打率.333、1本塁打
第25回AAA世界野球選手権大会(U-18ベースボールワールドチャンピオンシップ)
4番・指名打者として出場。
韓国戦では先発投手として、7回を投げ、2失点、12奪三振。
この時、155km/hを記録するが敗戦投手となった。
大会成績は日本は6位で終わった。優勝はアメリカ。
ドラフト会議にて
ドラフト会議前
メジャーリーグ球団からも熱い視線を受けていた大谷翔平。
アメリカか日本かは五分五分と語っていた。
ドジャース、レンジャーズ、レッドソックスとも面談。
10月21日にメジャーリーグへの挑戦を表明。若いうちに行きたいという強い思いを語った。
しかし10月23日、日本ハムファイターズGM山田氏が大谷翔平をドラフト1位指名することを公表。栗山監督も「申し訳ないが指名させていただきます」と話す。
プロ野球ドラフト会議(2012年10月25日)
日本ハムファイターズが大谷翔平を1巡目で単独指名し交渉権を獲得した。
しかし、大谷翔平のメジャーへの気持ちは変わらず、大谷宅へ指名挨拶にきた日本ハムの訪問に敬意を払いつつも面会しなかった。
しかしその後、4度に渡る入団交渉には両親も交えて面談をうける。
その際、提示された資料は下記の通り。
- 「大谷翔平君 夢への道しるべ~日本スポーツにおける若年期海外進出の考察~」と題した資料30ページもある膨大な資料を提示
- 高校卒業後に韓国の野球選手がメジャーリーグへ行き、あまり活躍できていない事例
- マイナーリーグの過酷さ、メジャー昇格の厳しさを説明
- 日本のプロリーグで実力をつけて行った方がメジャーリーグで通用する確率が高い
- ダルビッシュ有の背番号だった11を提示
- 投手と打者「二刀流」育成プランの提示
日本ハムの誠意と熱意に気持ちが傾き12月9日、日本ハム入団を表明。
契約金1億円+出来高払い5000万円、年俸1500万円で仮契約を結んだ。
背番号はダルビッシュのかつての番号「11」
まとめ
さすが大谷翔平選手の履歴ハンパないっす。
やっぱりスターは若くして才能の片鱗を覗かせてますね。
性格もスポーツマンらしく、屈強さのなかに謙虚な心もあわせ持った好青年です。
野球が巧いだけの人間は落ちていくだけ。野球はチームプレイなので味方からの信頼性、好感度が重要です。
高校生史上初の160km/hの速球を記録した大谷翔平選手。
これ甲子園で投げていたら永久不動の歴代1位は確実だったですね。惜しい!
ちなみに今話題の松坂大輔選手の横浜高校時代は151km/h。
しかし大谷翔平選手の高校時代の成績はその速球以外はパっとしません。
華々しい成績だけでいったら先輩の斎藤佑樹のほうが遥かに上です。
逆に、だから良かったのかな?人生どうなるか分からないものです。
→斎藤佑樹なぜダメに?熱愛が原因? そもそも大学へ行ったのが失敗だったか?
日本ハムの対応もこれでもか!というぐらい誠意を払っています。
超高校級と言われてもしょせん18歳ですよ。
熟年のおっさん達が球団代表として、たった1人の若者にここまで低姿勢に手を差し伸べるなんて、普通に考えればありえない光景です。
それでも1回目の訪問には面会拒否した大谷翔平選手は、相手の機嫌を損ねることなくその場をかわせたところは大物感ありますね。
野球が巧くて人付き合いも巧い。大谷翔平選手は長く活躍できると思います。
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