大谷翔平選手の成績、記録と活躍の振り返りもいよいよ後半です。
前回まで
→大谷翔平の成績(日本ハム時代 2013・2014)記録と活躍を振り返る
プロ野球選手の成績は、野球人生の天国と地獄を決める重要な足跡。
このシリーズで何回も成績、成績、成績~って言い続けてしまいました。
人間なんで調子の良し悪しはありますが、安定感ある成績を高く求められるのもプロならでは。
大谷翔平選手の成績は高い水準での安定感があり、過去の記録を塗り替え続ける活躍をしてきました。
それでは後半の成績と記録を振り返ってみたいと思います。
日本ハム時代(2015年・2016年)の記録と活躍
2015年 日本ハム時代の成績
3月
・楽天戦で初の開幕投手となる。5回2/3を投げ、被安打3、1失点、6奪三振にて勝利投手。
4月
・ロッテ戦で第1号本塁打を記録。しかしその後は打撃が低調気味で、ソフトバンク戦でプロ入り初の1試合4三振を喫した。
5月
・西武戦で完投勝利で開幕6連勝。この記録は日本ハム史において1979年の高橋以来。
・オールスターではファン投票で投手部門1位選出。投手と野手でファン投票されたのは1953年の投手部門と1963年の外野手部門で選出された関根以来2人目。
・オールスター第1戦で先発投手として2回2安打1失点の成績。
8月
・楽天戦で初のサヨナラ安打を記録。
・ロッテ戦で9回12奪三振の完封で通算12勝目。前年の11勝を超えた。
2015年の成績まとめ
投手:22試合登板。15勝5敗、防御率2.24
打者:70試合出場。打率.119、本塁打5、17打点。
この年は投手イヤーとなった。高卒3年目で15勝達成は2007年のダルビッシュ以来。
打者としては低迷した年となった。指名打者を近藤健介に奪われる。
この年の日本ハムはリーグ2位だった。
プレミア12では投手として参加。韓国戦で先発し6回2安打無失点の好投。
準決勝の韓国戦でも先発。7回1安打無失点の好投だったがチームは敗退した。しかし好投を評価されてプレミア12のベストナインに選ばれた。
2016年 日本ハム時代の成績
開幕~4月
・先発5試合で白星なし。
5月
・ロッテ戦で9回4失点、シーズン初の完投初勝利となった。しかしその後は不調が続く。
・楽天戦で初の指名打者解除。6番・投手としてスタメン入り。セ・リーグ交流戦ではあったが(セ・リーグでは指名打者制を採用していないため)、パ・リーグ公式戦では初となる。
投手として7回4安打1失点で3勝目となる。打者としては3安打1打点の猛打賞を記録。
6月
・巨人戦でNPB最速記録163km/hを計測した。
・月間MVP受賞。(4勝0敗、奪三振41、防御率0.29)
7月
・ソフトバンク戦で1番・投手として先発。8回10奪三振で抑える。自身で初球先頭打者本塁打を放っているため、自ら取ったその1点を守り抜き8勝目となる。
先頭打者本塁打はNPB、MLB共に前例が無いので史上初の記録となった。
・ロッテ戦で試合中にマメがつぶれて途中降板。そのため2ヵ月間、先発投手の登板は無し。
・オールスター第2戦で5番・指名打者として先発。自身初のオールスターで本塁打を放ちMVP受賞。
・オリックス戦で3年ぶりにリリーフ登板し1回無失点で抑える。
9月
・ロッテ戦で2ヵ月ぶりの先発投手。2回を投げ安打2、三振2、自責点1
・オリックス戦でNPB最速記録164km/hを計測し、自身の最速記録を更新した。
・西武戦で先発投手を務める。西武の先発は同じ高校の先輩、菊池雄星。激しい投手戦の末、1-0で日本ハムが勝利しリーグ優勝を決める。9回1安打15奪三振で完封勝利だった。
2016年の成績まとめ
投手:21試合登板。10勝4敗、防御率1.86
打者:104試合出場。打率.322、本塁打22、67打点。
自身2度目となる同一シーズンでの二桁勝利と二桁本塁打を達成。「10勝、104安打、22本塁打」はNBP史上初。あと3回投球していれば2年連続で最優秀防御率だったが届かなかった。
パ・リーグのベストナインに選ばれる。投手と指名打者のダブル受賞は史上初。
日本ハムはリーグ優勝を果たし、CS、日本シリーズでも勝利し日本一となった。
クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(ソフトバンク戦)
・第1戦では8番・投手として先発出場。2打数1安打、7回1安打6奪三振無失点で初勝利。
・第5戦では3番・指名打者として先発出場。9回にDH解除しリリーフ登板。初のセーブをあげる。NPB最速記録165km/hを叩き出し、またまた自身の最速記録を更新した。
日本シリーズ(広島戦)
・第1戦で8番・投手として先発出場。6回3失点で敗戦投手となる。
・第3戦で延長10回裏、2アウト2塁でサヨナラヒットを放ちシリーズ初勝利に貢献した。
まとめ
二刀流に少し陰りが見えたかな?と思わせた2015年の打率でしたが、2016年に見事挽回しました。
投手と野手を両立しどちらも栄光を手に入れています。とてつもない身体能力ですな。
やや投手寄りな才能とも感じられますが、それでも、野手としてもバッターとしても一流レベルです。
大谷翔平選手の頑張りと日本ハムの練習メニューはこんな凄い成績を生みました。
入団4年目にして日本一を経験した大谷翔平選手。彼の活躍無くては成し得なかった結果です。
栄光を歩んできた大谷翔平選手の道は、裏に絶え間ない努力と根性があればこそですね。
残るは2017年のみとなりました。この年が大谷翔平選手の日本での最後の活躍になるわけですが、良い意味で本当にそうなってほしいと思います。
メジャーへ挑戦して数年で放出されて帰国するような選手になってほしくありません。
是非、メジャーでも活躍してそこで骨をうずめるぐらいの偉大な選手になってほしいところです。
2017年度の成績と活躍の振り返りはいずれまた。
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