2018年1月7日から放送予定の大河ドラマ「西郷どん」。
明治維新150周年と相まって大きな注目と期待を集めています。
大河ドラマは都度、次回作が話題になりますが、「西郷どん」(せごどん)はキャストの布陣と、脚本・中園ミホさん、原作・林真理子さんら、プロ中のプロ達の相乗効果がさらに世界観を大きくする。期待大です。
「西郷どん」はそのタイトル通り、西郷隆盛の生涯を描いたもの。
西郷隆盛は大河ドラマの幕末系では必ずといっていいほど脇役として現れますが、主役としては2度目。
1990年に放送された「翔ぶが如く」(司馬遼太郎作)以来。その時の西郷隆盛役は西田敏行さんでした。
「西郷どん」の西郷隆盛役は鈴木亮平さん。将来、西田敏行さんのような大御所俳優になりそうですね。
「西郷どん」は面白そうだ!
原作・林真理子さんの執筆によって生まれた「西郷どん」。
林真理子さんは一般的にはその名はあまり知られていないであろう。
ちょっと紹介しておきます。
原作・林真理子 プロフィール
誕生:1954年4月1日
出身:山梨県山梨市
学歴:日本大学藝術学部文芸学科
職業:小説家、エッセイスト
デビュー作:エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(1982年出版)
このデビュー作がベストセラーとなり、その後「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞を受賞、その他多くの賞を受賞し、才気あふれる小説家として名を上げた。
現在は直木賞ほか数々の賞の選考委員会を務めています。
直木賞を受賞した4年後、36歳の時にサラリーマンとお見合い結婚してますね。そして44歳で長女を出産。高齢出産ですね。
かつて松田聖子の著書「青色のタペストリー」の構成も担当したことがある。しかしその内容の一部はゴーストライターとして文も書いている。その時、自分のデビュー作「ルンルンを買っておうちに帰ろう」が好きです、と松田聖子自身が言ったかのように自分の本を紹介するという暴挙をしたことがある。
しかし当時の林真理子さんはデビューしたてなので必死だったんでしょう。利用できるものは何でも利用するハングリー精神が伺えます。(笑)
脚本・中園ミホ プロフィール
誕生:1959年7月16日
出身:東京都中野区
学歴:日本大学芸術学部卒
職業:脚本家
大学卒業後、広告代理店 → コピーライター → 占い師 → 脚本家見習い → 脚本家という紆余曲折な人生を歩む。
1993年、34歳のとき未婚で長男を出産。家で子育てしながら収入を得る仕事として脚本家の道を選んだ。すんごい決断力ですね。
1994年の月9ドラマ「For You」の脚本を担当。このドラマの中で未婚の母親は実は中園ミホ自身の経験を織り込んだという。
その後、「ハケンの品格」「はつ恋」「Doctor-X 外科医・大門未知子」「花子とアン」の脚本を手がけ数々の賞を受賞。
ヒット作を次々と生んだのは徹底した取材、調査、センスある脚色からくるのであろう。
そんな彼女が「西郷どん」を担当するのだから絶対に面白いはずです。
出演者たち
どんな俳優を使ってどんな役柄をさせるか、ドラマの良し悪しはこれが大半を占めます。
「西郷どん」は若手・中堅・ベテランを上手くマッチングさせた布陣となってます。
西郷隆盛:鈴木亮平
今作品の主人公。
倒幕、明治維新を成し遂げた主要人物「維新三傑」の1人。
この役を演じるのは鈴木亮平さん。
林真理子さん、中園ミホさんの強烈な推薦で抜擢されました。
彼女たちにとっての西郷隆盛は鈴木亮平さんしかいないと思ったのでしょう。
演技力、人気知名度、人柄をみて僕としては有りだと思いますが、大河ドラマの主演として出すにはまだ早いという評論家もいます。
大河ドラマは依然として敷居が高く、高くあり続けたいと思う人がたくさんいます。
主演を務めるものに求められるものが大きく、その審査は非常に厳粛であるといいます。
鈴木亮平さんのキャリアで抜擢はちょっと異例みたいですが、僕の西郷隆盛のイメージに鈴木亮平さんは直感的にピッタシなイメージがあります。
鈴木亮平さんの出演、というだけでも期待感が高まります。
初の大河ドラマ出演にして主演。
プレッシャーも大きいでしょうが、是非この千載一遇のチャンスをモノにして高視聴率を叩き出していただきたいと願います。
きっとうまくいくと思います。そうなれば翌年以降の鈴木亮平ブランドはさらに絶大なものになるでしょう。
大久保利通:瑛太
西郷隆盛の幼馴染で、同じく「維新三傑」の1人。
維新後、初代内務卿(当時では首相みたいなもの)を務め、日本のリーダーとなる。
この役を演じるのは瑛太さん。
正直、大久保利通役が瑛太?なんかイメージと違うと思いましたが、きっと見れば馴染むでしょう。(笑)
大河ドラマではよくあることです。
実力派俳優なので安心感はありますね。
西郷従道:錦戸亮
西郷隆盛の弟。
倒幕に奔走。戊辰戦争、鳥羽・伏見の戦いで貫通銃創の重傷を負いながらも各地を
転戦。維新後は元帥海軍大将。
この役を演じるのは錦戸亮さん。
まあ、悪くないんじゃない?という感想です。(笑)
大河初出演との事です。今まで以上に演技力を磨いて臨んでくれるでしょう。
篤姫:北川景子
島津家の分家の姫だが本家・島津斉彬の養女になり13代将軍・徳川家定の正室となる。
婚儀の世話役として西郷隆盛は篤姫に仕えていた。後に「江戸無血開城」の際に大きな運命を背負う。
この役を演じるのは北川景子さん。
数々のヒットドラマに加えて、DAIGOとの結婚、その後も躍進を続ける彼女は、演技力、美貌、人気知名度と3拍子揃っており隙が無いですね。
初の大河ドラマ出演ということですが、確かにタイミング的には丁度良いかなと思います。
島津斉彬:渡辺謙
第11代薩摩藩主・第28代島津家当主。
西郷隆盛、大久保利通を輩出し、篤姫を徳川家定の正室にすることで徳川家の情報を薩摩へ流す算段を取る。類まれな外交手腕と采配を振るい倒幕への原動力を担った名君。
この役を演じるのは渡辺謙さん。
これはナイスキャスティングだと思いました。僕の中の島津斉彬のイメージに結構近い。
しかし渡辺謙さんの不倫騒動はまだ記憶に新しい。(笑)
その件で大きくバッシングされ世間の印象が悪くなり仕事が激減しました。
これを機にまた盛り返せるといいですね。世間の印象も時間とともに薄れるでしょう。
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その他、脇を固める俳優陣
沢村一樹、二階堂ふみ、戸田菜穂、高梨臨、北村有起哉、堀井新太、藤木直人、ミムラ、小柳ルミ子、鹿賀丈史、北村有起哉、高橋光臣、黒木華、佐野史郎、松坂慶子、伊武雅刀などなど(順不同)、脇をがっちり固めてくれる絶妙なキャスティングも魅力。
主演級の俳優たち、ベテラン大御所俳優たちが「西郷どん」をもっと良い作品にしたいという信念から鈴木亮平さんをさらに盛り立ててくれます。
こう考えると鈴木亮平さんのプレッシャーがハンパ無いことが伺えますね。(汗)
あと、どうでもいいかもしれませんが、僕が個人的に気になる俳優さんが高橋光臣さんです。
ちょっと2枚目で演技力も高く、善悪の役どころも巧くこなす。技術力の高い俳優さんです。
2012年放送の連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で注目を浴びたが、華やかな脚光を浴びる事がない名脇役、というところに勝手に賞賛を送っています。(笑)
超個人的注目度の高い俳優さんです。
「西郷どん」みどころ
西郷隆盛は歴史の教科書で必ず出てくる人物。子供から大人まで、知らない人はいないでしょう。
しかし歴史に特別詳しい人じゃない限り、西郷隆盛の生い立ち、行動、いきさつ、終焉を知る人はあまりいないと思います。
西郷隆盛を題材にした小説やドラマは数多くありますが、この「西郷どん」は原作・林真理子さんによる執筆。
女性目線による西郷隆盛像が描かれているのが特徴です。
実在した人物なので史実に沿ってストーリー展開はしますが、細かいところで恋心情にしたり、友情の捉え方、生と死の考え方が少し異なり、暗くドヨドヨした感じはあまりありません。
出演者たちが原作・林真理子さんと脚本・中園ミホさんの意向を上手く汲み取って表現できるかがカギですね。
キャスティングに芸人も積極的に投じているところも面白いです。
徳川家定役にピース又吉直樹が役を演じるところや、スピードワゴン井戸田潤、ドランクドラゴン塚地武雅など起用してます。
きっと誰もが楽しめる雰囲気の大河ドラマとなることでしょう。
まとめ
「花燃ゆ」以来、3年ぶりとなる幕末系です。
「花燃ゆ」は視聴率歴代ワースト3位という大コケ作品でした。今回の「西郷どん」は幕末系の雪辱戦とも捉えれます。
一部ではその「花燃ゆ」の時の印象から「西郷どん」もヤバいのでは?と噂されていますが、僕はうまくいくと予想しています。
「花燃ゆ」の敗因はマイナー過ぎる主人公と、原作なしのオリジナル脚本による構成。本当に視聴率を取る気があったんだろうか?と思わざるを得ない。
僕は歴史好きゆえ、大河ドラマはずっと見続けてきたが、この「花燃ゆ」だけは最初の1~2話見ただけでつまらんと思った作品です。(井上真央さんは好きな女優さんですが)
「西郷どん」は、原作・林真理子さん、脚本・中園ミホさん、主演・鈴木亮平さん、そして日本人なら誰もが知っている西郷隆盛を主人公としているので、まず「大コケ」は無いと断言できる。
「大コケ」はしないが多少コケる可能性は無きにしも非ず。
2012年放送の「平清盛」は主演・松山ケンイチを配しての作品で、番宣にもすごく金をかけたNHK渾身の1作だったが予想外の低視聴率。(僕はこのドラマ面白かったですがね)
既に暗雲もある。
出演予定者だった斉藤由貴さんは不倫問題で急きょ降板。
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渡辺謙さんの不倫はいいのか?という疑問視もあります。
ちょっと呪われてる感もあるが、これを跳ね返して成功していただきたい。
ドラマとはなかなか難しい。
視聴率だけが人気の指標とは言い難いけど、それが一番分かり易いのもまた事実。
感じ方や捉え方も千差万別、十人十色。その中でもより多くの共感を獲れたものが人気作品と呼ばれる。
一視聴者の僕は視聴率にあまり興味が有りませんが、高いNHK受信料を払い続けている身としては少しでも面白いと思うものを流してほしいっす。
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