「無限の住人」の予告を見たんですが、なかなか面白そうな映画です。
漫画を実写化したものなので原作を知っているファンは辛口な意見が多いみたいですが、原作を読んだことないワシは別にどうということはありません。
「るろうに剣心」の時も似たようなブーイングはありましたが、なんだかんだ言って順応していったので今回もすぐにそうなるでしょう。
主演の木村拓哉さんをはじめ、市原隼人、福士蒼汰などなど、比較的若くて売れ筋の俳優を揃えてます。
予告編を見る限りでは、時代劇ではあるけど、セリフが現代的なのでリアルに欠けます。
が、殺陣が派手なのでまさに「るろうに剣心」みたいだなと思いました。
時代劇は劇的に変化したと痛感します。
映画のセットはリアルだし、メイク技術も超レベル高い。
ワイヤーアクションはもはや当たり前。
さらにはVFXまで時代劇に使うので不可能は無い。
僕が子供の頃に好きで見ていた時代劇は、「暴れん坊将軍」「子連れ狼」「必殺仕事人」主にこの3つです。
他にも、「水戸黄門」とかいろいろやっていましたが、その辺はあまり興味が持てませんでした。
当時の時代劇なんてどれを見ても似たようなものでした。
「必殺仕事人」は異なりますが、ワルの軍団を桁違いの剣豪が1人、もしくは少数で全部倒す、というのが大抵のシナリオ。
時代は昭和。
テレビは1家に1台が当然の時代なので、親が見ているものをいっしょに見る、という感じでした。
そういう時代でなければまた違った好みになっていたかもしれませんね。
BSで昭和の時代劇の再放送をしていて、こないだちょっと見てみたら「古い」の一言です。
映像もそうですが、何より殺陣がダンスみたいに見える。(汗)
1・2・3えい!って感じ?(文章では伝わらんかな)
もうちょっと具体的に言うと、
1.相手が切り込んでくる
2.それを受け流しながら相手を袈裟切りする
3.そのまま流れるように横から襲ってきた2人目を切り上げる
4.後ろから3人目がかかってくるかと思いきやなぜか止まる
5.その3人目を睨む
6.少しの間、こう着状態になり、1から繰り返す
そうやって見ると、殺陣は今どきの方が現実的かもしれません。(ワイヤーアクションは除く)
本来であれば、生きるか死ぬかの瀬戸際の斬り合いなので、速く激しく動き回って、息つくヒマもないような、うりゃうりゃうりゃうりゃうりゃうりゃ!になるのではないでしょうか?
ま、個人的見解ではありますが。
今と昔で変わってないのは「1対多」が定番なところですかね。
昔の時代劇が勝っていると感じるのは、俳優さんの演技力の「味」でしょうか。
いや、これは正当な評価ではないかもしれません。
今どきの俳優さん達は、僕と同世代か年下なので、演技の「味」が薄く感じるのかもしれませんね。
僕が子供だったら福士蒼太の演技を見て「味」を感じるかもしれません。(笑)
なんにせよ、時代劇は大きく変化した。
ご老人達は昔の時代劇の方を好むでしょうけど、その古さの良さも残していきたいものです。
僕は大河ドラマぐらいの映像や動きの方が、落ち着いてストーリーに入っていけれるのでちょうど良いです。