木材の調達とカーマの工作室の準備が出来たのでこっからが本番です。
前回
ここまで、作ろう!買う!加工!
と、ずんずん進んできましたが、何の計画性も無くイノシシで来たわけではありません。
事前に完成イメージは出来ており、実は図面も作ってあります。
神棚受けを作る!
図面確認
実作業をする前に完成形を復習しておきます。
これが今回作成予定の「神棚受け」です。
雲をイメージした形です。
神棚は雲の上に浮かんでるイメージで構想しました。
コンセプトとしてはかなり王道ですが、初心者がいきなり奇抜なものにトライするとヘタをこく可能性が高いので王道を選びました。
といっても、これでも僕にとっては十分レベル高いです。(汗)
会社の休み時間を利用して作成したものです。(職権乱用?)
「CATIA」という3D-CADで空想したものをモデリングし図面化しました。
これを作成している時は板厚がまだ不明だったので、暫定9mmとして作りました。
今回買った板の厚みは13mmだが、まあそんなに影響はないでしょう。
問題は図面通りの形にできるか、ですね。
電動糸のこ盤を使う
今回、最もメインとなる電動工具がこの「電動糸のこ盤」です。
木を切断するための機械です。
学生時代の頃、一回だけ授業で使ったことがありますが、かれこれ四半世紀前の事なので、もはや無いに等しい。(汗)
今回作る「神棚受け」の難しいポイントは雲をかたどった多数の半円形状。
そういう切断をするなら「電動糸のこ盤」は定石。
どんな形状の切断にも幅広く対応できる機械です。
とはいえ、
直線的に切るだけなら大したことはないが、曲線的に切断となると難易度がグッとUPする。
使い方などはスタッフが教えてくれるが、ここのスタッフはさっき木材の選定を教えてくれたおじいさんである。
一通り説明を受けている最中に、一つ良いアドバイスをくれた。
ワーク(加工物)への切断ラインを下書きするのにカーボン紙をつかうと良いとの事。
こんな風にワークと図面の間にカーボン紙を挟んでなぞるだけ。
(図面は原寸大に印刷したものを持参していましたが、A3印刷なので現物より少し小さかった)
カーボン紙はカーマ店内で調達できるので即購入しました。
下書き完了。あとはこの線をなぞって切断するだけ。
これでようやく切断作業を開始できます。
刃は自分で購入したものを使うのが基本だが、おじいさんはサービスしてくれた。
ラッキー。
では始めるか!
ちょっとドキドキ。(汗)
電動糸のこ盤のスイッチを入れる前に、まずは隣にある掃除機のスイッチをオンにします。
ギュイーン!!という大きな音はまさしく掃除機の音。
掃除機のホースはこの電動糸のこ盤と接続されています。
要するに、切断時に発生する木くずを勝手に吸いとってくれるのだ。
こりゃあいい。
そして待望の「電動糸のこ盤」のスイッチをオン!
シュイーンという静かな音を立てて、刃(糸のこ)が上下に高速運動する。
この状態でようやく作業ができます。
高速上下運動している糸のこにワーク(加工物)をあてる。
ジャキジャキジャキジャキ!
おおっ、簡単に切れるぞ。
しかもなんだか楽しい。(笑)
真っ直ぐ切るのはまあまあ簡単である。
しかし、カーブを描くように切るのはやはり難しい。
部分的に旨くできるが、大部分がガタガタな円形になってしまう。
そこで作戦変更。
僕のウデでは一発の切断で旨くいかないので、いったん大雑把に切ってから下書き線に沿って切る方法をとりました。
しかしそれでも綺麗な曲線にならない。(汗)
やっぱワシ、へたっぴーだ。
ま、想定の範囲内だけどね。
密かに隠れた才能に少し期待したが無能でした。(笑)
残念!
機械は使い終わったら掃除をするのがルールです。
といっても掃除機のホースを外して、周辺の木くずをくまなく吸い取れば良いだけです。
最後にコンセントも外しておくようにとの事。
ヤスリで局面を綺麗に仕上げる
こっからは手作業です。
今回使った木材はファルカタ集成材。
これは彫刻刀も入れやすい柔らかい木材です。
よって、ヤスリでも簡単に形状を微調整できます。
綺麗な曲面になるように、鉄ヤスリと細めのサンドペーパーを使って滑らかにします。
鉄ヤスリはこの部屋のものを自由に使えます。
サンドペーパーは無いので自分で購入します。
この作業もなかなか難しかった、というより、止め時がふんぎりつかないので、いつの間にか時間が過ぎてました。
完成~。
気がついてみれば昼飯を食べるのも忘れて4時間ぐらいここに居た。(汗)
ちょっと仮組みしてみる。
おお、イメージ通りだ。
あとは雲のラインに彫刻を入れた後、ビス止めすれば完成です。
その工程はいずれ。
とりあえず今回はここまでです。
まとめ
思った以上に大変な作業だと思いました。
「切る」工程だけでこんなに手間暇がかかるとは。(汗)
ベテランなら1時間もかからず終えているでしょう。
この工作室、場所がカーマだけに不足品があっても困らないのは強みです。
今回はカーボン紙とサンドペーパーをその場で買って使用しましたが、この迅速調達は凄く良い。
家でやっていたら買出しで作業が止まってしまいますからね。
「みんなの工作室」、日曜大工にはうってつけです。
また行きたいと思うところでした。
つづく。
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