ウチの長男が7歳の誕生日を迎えました。
毎年、悩むのが子供らの誕生日プレゼント。
彼らは物欲があまり無いので、いつも親が考えて決めています。
無論、親としては子供が喜んでくれるものが前提ですが、セコい話、それが脳の発達に効果的なものであれば最良と考えてしまいます。
ちなみに長男の場合、去年は分数パズルと算数タブレット、一昨年はレゴ クリエイターをプレゼントしました。
6歳の時の誕生日プレゼント
5歳の時の誕生日プレゼント
さて、今回はどうしようか。
小学生ともなると俗な知識も増え、目が肥えてきています。
そんじょそこらのモノでは喜びも興味も示さない可能性があります。
とはいえ、
考える力と集中力を養わせ、かつ努力の実りを大いに感じられるモノを与えたい。
それがレゴ テクニックです。
レゴ テクニックはレゴシリーズの中でも現実的な乗り物をベースに、実物に近い機構の再現を重視したもの。
大人でも十分に作り甲斐、面白みがあります。
単に組み立ててかっこいい~で終わりではなく、可動部分はどのような構造でどう伝達しているのか?なぜ?なぜ?という深堀りして考えさせるのがねらいです。
引いては、その辺を走っている車やバイクも見た目だけでなく、構造にも多少興味を抱くようになれば作戦は大成功です。
とまあ、高望みしていますが、すぐには無理なのは分かっています。
今回は少しでも脳の活性化に繋れば良しとしましょう。
ちょっと敷居が高そうなレゴ テクニックですが、対象年齢7歳からのものが幾つかラインナップされているので、ウチの長男にはちょうど良い時期と言えます。
6歳の時に一度チャレンジしている
実はレゴ テクニックは今から半年ぐらい前に一度与えています。
それがこれです。
レゴ テクニックシリーズの中で一番簡単なものです。
とはいえ、これも対象年齢は7歳から。
当時、長男はまだ6歳半だったので対象年齢に満たしていません。
もしかしたらと思ってダメ元で与えてみました。
が、結果はやはりダメでした。(チーン)
僕がほぼ組み立てました。
この「エアショージェット」は、車輪を出したり格納したりできます。
ボウズに「ここを動かすとこの歯車がこう伝達して車輪が動くよ・・・」と説明したけど、分かったのか分かってないのか反応メチャ薄。(汗)
・・・あれから半年経ち、7歳になりました。
対象年齢となった今、はたして思考力は成長しているか?
確認も含めてリベンジです。
7歳児がレゴ テクニックの組み立てに挑戦
用意したレゴ テクニック
今回、用意したレゴ テクニックは下記の2つ。
これらを選んだ理由は、この2つを組み合わせれば新しいモデルを作ることができる+1の楽しみがあるからです。
こんな形になります。プロダクト名称は「パワーレーサー」↓
2輪の「スタントバイク」と4輪の「スタントトラック」のパーツを組み合わせて、6輪の「パワーレーサー」を作ることができます。
ただし、2つともバラバラの状態から普通に組み上げねばこの形にはなりません。(完成したもの同士をドッキングではありません。)
「スタントバイク」と「スタントトラック」を作った後、全部分解して「パワーレーサー」を作るか、最初から「パワーレーサー」を作るか、どちらかとなります。
ウチはもちろん前者を選びます。
一粒で二度美味しいとはこの事です。
組み立てに挑戦
とにかく一つ作らせてみることにします。
まずは「スタントバイク」です。
正直言えば僕が作りたいぐらいです。(汗)
子供の頃、プラモデルが好きだったせいか、こういうのを見ると血が騒ぎます。(笑)
ここはボウズのために身を引きまする。
僕はなるべく口を出さずに傍で見ているだけ。
どうしても分からなかったり、手こずるところがあればフォローします。
とりあえず、最初に作り方の基本として下記の助言をしておきました。
・実物を組み立てる前に、都度、組み立て説明書(組説)の各手順番号の上に表示してある必要パーツを全部机に並べてから組み立て工程に入るように。(一個ずつ「探す」「組み立て」を繰り返さない。)
・実物を組み立てる前に、都度、組説のイラストと同じアングルにしてから考えて作業せよ。(迷った時は特に!)
要するに
① 組説をよく見る → ②手順番号の使用パーツを全部探して並べる → ③ブロックを組説のイラストのアングルと同じアングルにする → ④なるべくそのアングルのまま、分かるパーツから組み立てる (迷ったら①に戻って確認)
この工程の繰り返しです。
さあ、レッツゴー!
て、言ったそばからいきなりパーツを一個ずつ探しては組み立てる、をしがちなボウズ。(ちょくちょく僕がそのやり方を制止します)
まあ分からんでもないし、そういう楽しみ方もあるでしょう。
そんなチマチマ作業でもいつかは完成します。
ただ、モノ作りにおいてはある程度、工程分けした作り方を身に付けてなるべく広い視野を持った考え方になってほしい。
組説を解読しながらコツコツ組み立てる長男。
組み立てる際、この小さなパーツに指先に力をこめる作業がちょくちょく必要となります。
しかも、ちゃんと真っ直ぐに接合しないと組めません。
さすがに7歳ではそういう繊細な力加減作業に限界があるのか接合が甘い。
そういう場面は僕がフォローします。
それと、ブロックが小さく細かいので組み立てる位置も微妙に間違えがちです。
そこは僕がヒントを与えて、なるべく自分で修正させます。
パーツを探して無い!無い!言うのはしょっちゅうです。
死角になっているものは探し出せるみたいですが、目の前に転がっているものには気付かないパターンです。(汗)
完成
完成です。
おお、カッコいい~。
本人とても嬉しそう。
完成まで3時間かかりました。
工数はあまり気にしていませんでしたが、まあこんなもんでしょう。
僕のフォローが無ければこれは完成しなかったですが、8割以上はボウズが組み立てたのでまあ上等でしょう。
最も大事なのはやり遂げることなので。
意外だったのはその集中力。
かなり夢中だったみたいで、よそ事も休憩も一切せず、トイレすら我慢。(汗) いやいや、それは困るので行かせました。
おかげで完成するまで、僕まで付きっきりで部屋に閉じ込められてしまいました。(汗)
この「スタントバイク」は走ります。
ガチガチッと音がするまでタイヤを回せばチョロQみたいにビューンと前進します。なかなか速い。
2輪なので、走り終わると倒れてしまいますがね。
ジャンプ台も付属されていますが、これも簡易的な組み立てが必要です。
お互いに「この歯車がこうなって・・・」を確認し合います。
そして翌日、もう一つの「スタントトラック」も完成しました。
こっちはなんと、ボウズ一人で作り上げてしまった。(汗)
僕は完全にノータッチです。
工数は約2時間半ぐらい。
なんかコツを掴んだのか、出来はまあまあよろしい。
さっきの「スタントバイク」よりは難易度は低そうだが、ようやったもんだ。
自分で作り上げたのが嬉しかったのか、凄く得意気なボウズ。
とりあえず、一つ成長したと受け取っておこう。
ちなみに、この「スタントトラック」も同様にビューンと走ります。
「パワーレーサー」に挑戦
さて、あれから1週間経ちました。
「パワーレーサー」を作るために、「スタントバイク」と「スタントトラック」をバラします。
ボウズが早く作りたいとうるさい。
せっかく作ったのにバラすのは忍びない、と思っている僕とは裏腹にボウズは快諾。
何の躊躇も抵抗も無いようです。(汗)
この「パワーレーサー」は組説が同梱されておりません。
レゴのホームページからPDFをダウンロードします。
このPDFを印刷して使うのが一番見やすいと思いますが、枚数が多い。
紙とインクが勿体無いのでPDFをタブレットで表示させて使います。
紙より見にくいし、ページをめくったり拡大したりするのに、いちいちフリック、ピンチなど指操作が必要なのは面倒です。
格闘すること約3時間。完成です。
なんと、これもボウズ一人で組み立ててしまった。
僕がフォローしたのはタブレットの操作のみ。
完全に自信がついたみたいです。(汗)
ここで天狗になってしまっては困るので、今度はもうちょっと難易度の高いやつを買って作らせてみるかな。
ちなみに、この「パワーレーサー」もビューンと走ります。
あの2つを合作したものなので、モーターも2つです。
なので、パワーもスピードも格別でした。
まとめ
ボウズの集中力や理解力、組み立て技術は思った以上に成長してたようです。
「エアショージェット」の時はまるで違う。
あの時は全然ダメでほとんど僕に作らせる結果でしたが、わずか半年でこうも化けるとは意外。
しかし!
前述しましたが、僕の真の目的は機構部品や動力伝達のしくみをきっかけに、なぜ?なぜ?と深堀りして考える力を身に付けさせることです。
僕は、人はどこまで深堀りして考えれるかで思考力の優劣が決まると思っています。
なので、まあぶっちゃけ、きっかけは何でも良いのです。
単純にレゴ テクニックはきっかけとして使えるのでは、と直感的に思っただけです。(笑)
機構的なところはまだ関心が無さそうなので、これからもちょいちょいこちらから働きかけていくしかなさそうです。
とりあえず、ボウズがレゴ テクニックを誕生日プレゼントとしてすんなり受け入れてくれたのは良かった。
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余談~我が家の方針
余談ですが・・・
もしかしたら、我が家の誕生日プレゼントは親が決めている方針に疑問を持たれている方がいるかもしれません。(汗)
「誕生日プレゼントは本人に選ばせて、それが俗な玩具でもプレゼントして子供は子供らしく遊ばせるべきだ」的な・・。(笑)
少しフォローさせてください。
一般的に7歳前後ともなれば、仮面ライダーのような変身モノのグッズや変形ロボットの玩具、超合金など、俗なものを欲しがる傾向ですよね。
僕自身が子供の頃がそうでした。(買ってはくれなかったが)
ウチのボウズらはそういう番組に縁が無いため、それ系の玩具への物欲があまり無いです。(興味はありそうだが欲しいとまではいかない)
無論、ゲーム類もしません、というか家に無い。
我が家がそういうものに興味が無いため、自然とそういうのは疎遠な生活になってしまいますが、絶対ダメというわけではありません。
俗なものは、いつかは否が応でも外部との交流から勝手に入ってくるものなので、その時に応じた対応をすれば良いと考えてます。
あえて親からアクションを起こす必要は無い。
なので、ボウズらに何が欲しい?と聞いても具体的なビジョンが無いせいか、はっきりした回答がありません。
どちらかと言うと、ボウズらはモノよりもアウトドア欲が強いです。
回転寿司だのブロンコビリーだの、外食希望は日常茶飯事。
最近は旅行やテーマパークなど、特に宿泊付きの外出を強く要求してきます。(汗)
(今は予算的にムリ。こないだ志摩スペイン村に行ったばかりだし。)
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→志摩スペイン村へ行ってきた①ホテルからパルケ・エスパーニャへ(午前の部)
→志摩スペイン村へ行ってきた②パルケ・エスパーニャ(午後の部)
→志摩スペイン村へ行ってきた③ホテルの紹介+パルケ・エスパーニャ2日目
しかし、これはこれでポジティブに捉えています。
どんな形にせよ家の中ではなく、外へ外へという志向は僕としては嬉しい。
話が逸れましたが、
我が家はこんな感じなので、誕生日プレゼントはいつも親が考えて与えています。
この方針、いや、この生活にはちょっとした理由があります。
重複しますが、僕自身が幼い頃、変身モノや変形ロボ好きで、小2ぐらいまでハマッていたのを覚えています。
玩具こそ買ってくれなかったが、友達とそういう話題で盛り上がった記憶もあります。
俗なものに気持ちが向きすぎて、ブロックやパズルにあまり関心がなかった幼少期でした。
しかし、そのブームが去った後、残ったのは楽しい思い出だけ。
その間、考える力や知恵、能力の向上は何も無かった。ただ雑学が増えただけ。
脳の発達も伸び盛りな年頃の時期になんと勿体無い時間の使い方をしたのだろうか、と今になって悔やまれます。
楽しい思い出も大事ですが、やはり親としてはそれを踏まえつつも、将来性・可能性を伸ばすことを優先したい。
全部を有する事は不可能なので、今日の方針に至ったわけです。
この方針、子供の成長と共にいつか終焉は来ますが、ボウズらが大人になった時、いつかきっと分かってくれると信じたい。
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