やりました!!

初段合格しました!

 

すでに1か月以上経ってしまってからの報告となってしまいました。

引越しでバタバタしていて、なかなかPC環境の整備まで手が届かなかったです。

 

さて、少林寺拳法3級から再開して約2年。

男45歳、少林寺拳法を始める~入門前体験

 

ようやく、よ~~~やくここまで来ました!!

 

とまあ、

いきなり結論から申し上げる形となってしまいました。

記事タイトルでもうネタバレしてるのでドラマ仕立てに書くのもどうかなと。(笑)

 

ということで、

試験前から合格に至る経緯をそれなりに紹介させていただきます。

前代未聞のコロナ対策下の昇段試験

右を向いても左を向いてもコロナコロナと、なんとまあ暮らし難い世の中になったもんです。

それは普段の修練の場でも大きな支障になってますが、今回の昇段試験に関しては逆に追い風と僕は踏みました。

 

なぜなら試験開催の前提条件として、ソーシャルディスタンス時間短縮が挙げられているからです。

 

よって、試験内容はこのようになるとの事。

  • 当日の筆記試験はせず、事前レポート形式として家で書いて当日提出せよとの事
  • 実技は普段のコロナ対策下の修練と同様、ソーシャルディスタンスを保っての試験(エアー組手
  • 運用法は無し
  • 試験は終わり次第、その組は順次素早く解散

通常の試験とは大きく異なる。

 

・・・まあ、僕は通常の昇段試験を受けたことがないのでちゃんと知ってるわけではないけど、さすがにこの内容はマジか!?と思いました。

 

僕は、本当は3月に昇段試験だったが、政府の緊急事態宣言の影響で突然の延期となりました。

昇段試験どころか道院の修練すら稼働しなくなり、結果的に3か月以上も無の状態が続いた。

その間は習得してきた技を自主練で繋いできた。

 

んが、

コロナ収束の先行きが見えないこの状況に僕のモチベーション維持は難しく、気合いも薄れていきました。

 

しかし、

気持ちがシラけきる前に緊急事態宣言が解除され、修練も再開となった。

そして昇段試験もついに7月から再開とお達し。

僕の気持ちに再びエンジンがかかってきた。

 

お預けをくらっていた僕は7月の試験の受験資格があった。

しかし、通常の試験内容ではなく、こんな緩い試験内容に驚きました。

 

これはまたとないサービス試験ではないか?

しかし、今は安易に受験できる個人的環境でもなかった。

超ハードスケジュールだったので受験は迷ったが・・・

前回でも申し上げたが、この時期の僕は個人的にとっても忙しかった。

引越しをするからです。

引っ越しをした!新生活環境をつくる~防音・振動対策をニトリで揃える

 

引越しのための荷造り、ゴミ出し、電気ガス水道、インターネットの切り替え、不動産との打ち合わせと契約事、市役所、そして新生活用品を買い揃えるためニトリに物色したりと、隙間時間は結構奪われる。

 

仕事も繁忙期で帰宅時間も遅い。

 

そんな中での試験。

しかも、よりによって試験日は引越しの翌日である。(汗)

既に引越業者とはその日に契約済で、日程をズラすことはできない。

 

試験前日は一番練習したい日だが、引越しとなるとさすがにそれは無理というもの。

その日のうちに新住居の寝床の確保と、最低限の生活空間を作る作業で手一杯。

練習どころではない。

 

なので、本来ならば受験は見送るところです。

んが、このサービス満点の試験内容に欲もある。(汗)

迷いに迷ったが、これを千載一遇のチャンスとふんで受験を申し出ました。

何とか隙間時間を捻出して自主練にぶっこむしかない。

 

が!

もっと大きな壁がありました。

 

事前レポート

 

試験前日までに事前レポート(論文)を書き上げねばなりません。

事前レポートは思った以上に難易度高し!

今までの昇級試験でも都度、試験前までにレポートは道院長に提出してきました。

今回の昇段試験も試験前にレポート提出は義務付けられています。

 

しかし、今回の事前レポートはそれとは別に用意して、試験会場の受付に提出せねばなりません。

なぜなら、本来、試験当日に試験会場で制限時間内に書き上げる筆記試験である。

それがコロナのせいで試験時間の短縮のため、事前レポートという形に変わった。

 

もし当日の筆記試験であれば、いろいろと読本の内容を把握、暗記などして試験に臨まねばならない。

実際に、コロナ以前の3月試験の予定だった時はその姿勢で勉強していました。

無論、延期後もその姿勢は崩さず、毎日毎晩、読本の朗読は日課にしていた。

 

ところが、

ここへ来て事前レポート形式に変更されたので暗記は無意味となってしまいました。

ま、これで暗記の必要は消えたので、それはそれでラッキーだと思ってました。

この時はまだ事前レポートを甘くみていたのでかなり楽観的でした。

 

事前レポートは全部で4項目の論文を書き上げねばならない。

それぞれの項目に沿った内容を自分の言葉で考えて書く。

この辺は試験前に提出するレポートと同様です。

 

んが、

まあ事前レポートであろうと今まで通り、読本の言葉を適当にかい摘んで要所要所をパクッたり、言葉の並び替えや言い方を変えて書く戦法を想定していました。

 

そんな安易な気持ちで試験日の2週間前に全て書き上げた。(それでも結構苦労しましたがね)

品質は良くないが、書き上げた事には変わりはない。

とにかくあとは実技の練習に集中できる!と少し心が楽になった。

 

ところが!

その直後に道院長から事前レポートのルール書が配布された。

え?そんなんあるの?

 

そして、それを読んで僕は愕然とした。

参考書である読本を丸写しするのはもちろんNGだが、言葉の並び替えもNG・・・?

箇条書きもNG・・・・という。

 

ぬゎにー!!!????

まさかこんな事細かに縛りを付けてくるとは!

 

こ、これはマズイ!

完全にアウトではないか!

 

そもそも自分の書いた文章を改めて読み返してみると・・・なんだこれは。

自分で言うのもなんだが見るも無残な、もはや論文とは言い難い。

最後のほうなんかもう書き疲れたせいか、いつの間にか丸写しになっている。(汗)

 

自分で書いたやつだが、日をおいて読んでみると案外、客観的な立場で読めるものだ。

 

まさか箇条書きもダメなんて予想外。

余裕で多用しています。(汗)

 

だいたいワシ、読書感想文ですらまともに書いた事がありません。(汗)

論文なんてハードル高いっす。

そもそも国語は昔から苦手なタチです。

 

なんにせよこれはアカン。

このまま出したら確実に不合格だ。

書き直さねばならない。

 

そして、

どうやら試験会場に提出する前に道院長がチェックするとの事。(汗)

なので、せめて試験の3~4日前までには完成させて道院長に提出せねばならない。

 

ゲ!

あと1週間しかない。(汗)

 

事前レポートで不合格してほしくない、という道院長の優しさからくるお達しなので有難いことではあるが、うう、時間がない。

 

本気モードでやるしかない。

これは久々に超本気モードで取り組まねば到底間に合わないぞ。

 

読本を何度も読み返して、インターネットで調べて、オリジナル論文の構想を必死で考える。

空いた時間は全てそれにつぎ込み、なんとか完成!

ギリギリセーフで道院長に事前レポートを提出。

 

これで道院長から修正指示が入っていたらヤバイ。

論文は直筆でなければならないので、また書き直しとなったら到底間に合わない気がする。(フリクションボールで書くのもダメと言われました)

 

しかし、結果的に道院長のチェックは通った。

 

ふう、やればできるじゃん、と自分を称えながらも、事前レポートに注力したため自主練をほとんどしていない。(汗)

あと3日。

隙間時間はすべて実技練習にぶっこむ。

 

それにしても事前レポート恐るべしでした。

まさかここまで厳しいとは予想外。

4つの題目、ちゃんとしたオリジナルの論文にするのは僕にはかなりホネでした。

 

事前レポートではなく、普通に筆記試験ならその場で論文を書かせられる題目は一つだけである。

大変なのはその一つだけで、あとの3つは虫食い形式で穴埋めするような感じらしいので、読本の内容をちゃんと把握していればそこまで難しくはない気がします。

 

さあ、アナタはどちらを取りますか?(笑)

試験当日

やっと試験日です。

ようやくこの日がやってきました。

長かった~。

 

試験会場は昇級試験の時と違って大きな武道館で行われる。

本来なら昇段試験は武専と一緒に行われるが、今年はコロナのせいで武専は当面休止となった。

なので、昇段試験のためだけにこの大きな武道館を借り切ったことになる。

ありがたや。

 

会場に向かう道中、僕は少しビビっていた。

どんな猛者達が集まるのだろうか、と。

 

僕が先生方や先輩方から聞いていたのは、ほとんどが大学生だよ、と。

そして彼らはとてもパワフルで素早い攻防をする、と。

僕みたいなセンスの無い人間が一緒にいていいんだろうか?と思ったりする。(汗)

 

僕は去年、愛知の豊田市で全国大会が開催された時、ボランティアスタッフとして働いた。

その時、間近でたくさんの大学生選手の拳技を見たが、それはそれはもう凄いの一言。

 

超パワフルで素早くて上手い。

 

体つきも筋骨たくましく、さすが地区大会を勝ち抜いた猛者達。格が違うと感じました。

茶帯拳士ですらレベルが高い。ホントに茶帯ですか?と疑いたくなる猛者達だったのを覚えている。

 

ということもあって、

僕のイメージする大学生拳士は全員そういう猛者、という固定観念もあり、

試験ではそんな猛者がワシの組手の相手?

いやいや、とても釣り合いが取れんわ。こえーよ、というのが本音。(汗)

 

ましてや、そんなのと乱捕りなんて無理無理無理無理。

しかし、今回の試験は乱捕りがない。

だから、いろいろと無理をおして参加しました。(笑)

 

組手はどうしても避けられないが、所詮はソーシャルディスタンス。

距離をとってのやりとりなら限りなく単演に近い。

なんとかなりそうだ。

 

今回の試験内容はまさに僕のために設定されたようなもんです。(笑)

 

さて、今日はどうなるか、という不安がつきまとう。

自信がないわけではないが、昨日は引越しで肉体労働しまくりで自主練ゼロというのが気になる。(汗)

既に体は疲れていますが、その辺は試験前でアドレナリンが分泌してるせいかあまり気になりません。

 

さて、会場。

開門15分前に到着。

会場前はちらほらと受験者達が集まっています。

 

コロナのせいで、会場内で着替える事はNGです。

よって、家から道衣着用にて集合が基本となっています。

僕は車の中で着替えました。

 

どんな猛者達がたむろしてるのかと思いきや、フツーの学生っぽい若者たちばかり。

体型はむしろヒョロイ感じ。

・・・まあ、技のキレ具合はどんなんか分からないけど、体型や発散するオーラから推察する限り、大会で見た大学生選手の猛者感は無い。

 

なんとかなりそうだ。(ニヤリ)

ちょっとホッとした。

 

緑帯、茶帯、黒帯、さまざま集まっているが、昇級試験もここでやる教区があるのだろう。

なんにせよ、受験者の中ではワシが最年長のようだ。

 

時間になり武道館は開門。

ぞろぞろと入館していく。

 

中に入るとやはり広い。

始めて入る武道館。

おお~、いかにも、て感じだ。

 

試験官は既に集まっており、その中に我が道院長の姿も。

道院長は試験官として参加されているが、無論、僕の試験官をすることはない。

試験の公平性を保つためと思われる。

 

挨拶もそこそこに、会場の片隅で自主練を始めることにした。

時間はいくらあっても足りないのだ。

 

もうすぐお約束の鎮魂行を全員で行うとアナウンスが入った。

 

だんだん雰囲気が張り詰めてきたせいか緊張してきた。

やべー、〇ンコがしたくなってきた。(汗)

 

ダッシュでトイレに駆け込み、用を足す。

こういう時、帯は何かと面倒である。

会場に戻って来たときには全員整列していて、ちょっと目立ってしまった。(汗)

ビミョーに恥ずかしい。

 

ちなみに、聖句誓願などのあの文章、かなり忘れています。(汗)

なぜなら筆記試験対策として読本の暗記に集中したため、ところてん式に聖句誓願の記憶は薄れてしまいました。

ま、結局、事前レポート形式になってしまったので、読本の暗記は徒労に終わりましたがね。(苦笑)

 

とりあえず今回だけは泣きの1回!

口パクでやり過ごします。(汗)

スンマセン。

昇段試験開始!

ついに、ついに来たこの時!

くそコロナのせいで、あの突然の試験延期から4か月待つ羽目になりました。

あの時、もし受験して受かればギリギリ46歳で黒帯だったのに、47歳になってしまったがや。(汗)

 

まあ、それはさておき、

修練も3か月以上稼働せず、技を忘れないようにほぼ毎日、夜な夜な眠いのを我慢して自主練で繋いできました。

「技の精度」よりも「技の忘れ」を避けることに注力しました。

修練は緊急事態宣言解除に伴い3週間前から再開したが、「技の精度」はそこから先生方に指導を受けた。

 

引越しと並行して練習してきたのでちょっと万全とは言い難いが、何とかなる自信はある。

乱捕りさえ無ければこっちのもんだ。(苦笑)

 

名前を呼ばれて集合する。

初段一般の部の受験者は僕も含めて全部で12名の部だ。

みんな大学生、もしくは専門学生だ。

やはり僕は最年長のようだ。

 

これを乗り越えればついに黒帯だ。

ここへ来て緊張感からワクワク感に変わってきた。(変?)

 

今回は終始マスク着用のこと。

そして発声は極力避け、せいぜい含み気合で止めること。

3メートルのソーシャルディスタンスを意識すること。

という試験官のアナウンスのもと、武者震いと共に試験開始です。

 

始まる前から僕のマスクは汗ですでにビショビショです。

しかし、意識はすでに試験に向いているので全く気にならない。

基礎科目

まずは基本動作の試験。

振り子突き、蹴り、構え、足さばき、体さばき・・・etc。

この辺は昇級試験の時と同じ。

 

そして受け身。

これはほとんど練習してこなかったが、僕は意外と得意分野なので、その辺の若い人よりは綺麗に決めれる自信があります。

 

そして形(型)。

天地拳、竜王拳。それぞれ表と裏をこなす。

義和拳、白蓮拳もたんたんとこなす。

途中途中、技の食い違いや未完成な拳士に対して試験官がいろんなコメントを出すが、大きな問題は発生せず、ほぼほぼ順調に試験科目は進んでいった。

 

みんなの動きをみてホッとしたことがある。

確かにみんな大学生で、生命力溢れる若者達だが決して猛者ってわけではない。

2~3人ほどキレのある動きを繰り出すが、それでも大会で見たようなレベルとは程遠く、僕よりちょっと上手いぐらいだ。

全体的に僕と似たようなレベルというところ。

 

これならこの中の誰と組手や乱捕りをしても、そこまでプレッシャーではない。

普通の試験内容でも良かったかな、と思ったりした。(笑)

抽出科目(エアー組手)

さて、ついに組手。

抽出科目の組手です。

 

今まで習ってきた膨大な数の技の中から5つ、試験官にやれと言われた技を披露せねばならない。

何をやれと言われるのか分からないところに不安があります。

 

組手はソーシャルディスタンスを保ってのエアー組手。

守者と攻者は3メートルの距離を置いてやり合う。

 

組手なので、当然、誰かと組まされるわけだが、その割り当ては自分では選べない。

試験官に指示された人とやらねばならない。

この一般初段の部は全部で12名なので6組に分けられる。

 

とある専門学生2人は友達同士のようで、練習中も2人で組手をやっていた。

んが、当然この場はひっぺがされて、面識ない者同士で組まされていた。

 

知った者同士でやるより、初対面同士で組手をやるほうが何倍も難しい。

が、どんな相手とでもフラットに技をこなせてこそ本当のクオリティというもの。

と、偉そうな事を言ってますが、後々、僕自身、洗礼を受けることになります。(苦笑)

 

僕の相手はこの部の紅一点、女性拳士だった。

(唯一のおじさんである僕に、唯一の女性拳士をぶつけてきおったか)

どのみちソーシャルディスタンスなので、男も女も関係ないけどね。

 

この女性拳士もおそらく大学生だが、今までの動作を見ているとおそらく僕のほうが上手。(笑)

そのほうがやり易いと思ったが、後々、意外な落とし穴にはまることになる。。。

 

試験官は各組、ランダムに技の指令を出す。

決して左から順番に、とかではない。

ぼけっとしてると不意に指令がとんでくるので油断できない。(汗)

 

ソーシャルディスタンスによるエアー組手なので、攻者は最初の突き蹴りを繰り出せばそれで役目は終わる。

わざわざ、固め技にやられる素振りまでしなくていい。

 

守者はエアーとはいえ、ちゃんと固めまでやらねばならない。

エアーの方がそれなりに難しいのは普段の修練でよく分かっているので、それなりに練習してきたつもりです。

 

しかしながらこの抽出科目の組手、今日一番の困難を極めた。

まさかのミス連発です。(汗)

 

言われた科目は普段出来るのに、あれ?とか、どうやってやってたっけ?の困惑の連発。(汗)

もちろん僕だけではない。他の拳士達も似たような状況に陥っていた。

 

あまりの躓き具合に試験官もあきれ気味。

挙句の果てに何度もやり直しを指示される始末。(汗)

 

その時はなぜ普通に出来ないのか分からなかったが、後々になって理由が分かった。

  1. 初対面の人との組手がプレッシャーになっている
  2. 相手が間違えている
  3. 他所の組手を見て、自分とのやり方の違いに困惑し自信がなくなった

 

普段の修練では僕の組手の相手をしてくれるのは顔馴染みの先生方、先輩方。

慣れた相手なのでほとんどルーティーンでこなせる。

ところが、相手が変わるだけで同じ技が別の技にすら感じる怪奇現象。

 

普段、僕の組手の相手をしてくれる先生方、先輩方は「間違えない」のだ。

常に正しい動作をし、逆に間違った動作をしている僕を指導、修正指示をしてくれる。

 

よって、

常に正しいのは相手、間違っているのは自分、という図式が僕の潜在意識に存在する。

 

相手が間違える、というシチュエーションを経験したことがない僕は、自分が間違っていると思い込み、しかし何が間違っているのか分からない。(汗)

完全に自信喪失です。

 

しかし、

相手の女性拳士は堂々としたもので、逆に本人も間違っているなんて露ほども思っていない。

 

なんとも滑稽な状況である。(笑)

 

見かねた試験官が僕に声をかけた。

「アナタは合っているんですよ!相手が間違えているんです!もっと自信を持ってやってください!」

 

その言葉を聞いて僕の中に再び自信が復活した。

いったい何と戦っていたんだろうかワシは。(汗)

独り相撲もいいところだ。

 

そんなこんなでエアー組手は膨大な時間がかかってしまった。

 

ふと回りを見ると、ほとんどの部が試験を終えていた。(汗)

我々、一般初段の部だけが取り残されている。

 

が、まだ最後の科目である組演武を今から始めねばならないのでまだまだ終わらない。

組演武

初段の演武項目

  1. 払受蹴と突天三
  2. 逆蹴膝受波返と突天一
  3. 諸手切小手
  4. 諸手押抜
  5. 千鳥返刈足
  6. 小手巻返~閂固

この六つを守者と攻者に分かれて二人一組でやらねばならないが、今回はコロナ対策により特別ルールが敷かれる。

 

通常であれば、1、3、5を守者、2、4、6は攻者と割り当てられて淡々とやる。

終われば守者と攻者を入れ替えて2巡目を行う。

 

今回は組演武ではなく、単演でやるとの事。

そして全て守者をやって下さいとの事。

 

まあ、そうなるよね。

ただでさえこの部は置いてけぼりをくっているので、時間短縮は尚更でしょう。

 

組演武の出来具合に何人かの拳士が試験官に注意を入れられていたが、概ねスムーズに終わった。

試験終了と結果発表

すべての試験科目は終了した。

 

我々、一般初段の部は一番最後だった。

他の部はほとんど帰ってしまって武道館はがらーんとしていた。

 

試験官の方々は隅っこで審査の打ち合わせを始めていた。

 

受験者は試験終了したらさっさと武道館を退出しなければならないのがルール。

余韻に浸っている暇はない。

 

道院長に一言挨拶をして武道館を去る。

 

試験結果は試験官の打ち合わせが終わり次第決定される。

なので、午後には判明するはずだが、道院長は連絡くれるかな?

まあ、今度の修練の日には教えてくれるだろう。

 

今日の出来具合からいくと不合格でも文句は言えません。(汗)

もっと上手くやれると思ったが、あんなにコケるとは。。。

試験で練習通りにいかないのは昇級試験の時から同じです。

まあ一言で言えば練習不足ということですね。

 

とにかく終わった終わった。

いろいろと悔やまれる事も多いが、帰ったら引越しの続きをせねば。

部屋の中、くちゃくちゃなので。(汗)

 

もし再試験を受けることになったら今度こそ上手くやりたい。

ああ、リベンジしたいなー。

と、モヤモヤ感を抱えながら帰宅。

ま、いろいろありましたが、楽しかったです。(笑)

 

夕方に道院長からメールが届いた。

 

合格!

 

おお~、やったぜぃ!

嬉しい反面、リベンジしたかったなー。(笑)

ま、それはさておき、この瞬間、僕は黒帯を巻く資格を得た。

 

ついに・・・、ついに黒帯か~。

ちょっと感慨深いものがこみ上げてきた。

 

同門の同い年のS先輩とS先生から祝福のラインもいただいた。

ありがとうございます。

黒帯!

めでたく黒帯を発注することができる身となりましたが、実はまだそれどころではありません。

引越しで部屋の中がくちゃくちゃなので、そっちをまずなんとかせねば。(汗)

 

一段落した後、黒帯の発注に踏み切りますが、迷っていたのが道衣。

 

僕は現在、ホワイトラベルという一番下のグレードの道衣を使用していますが、こいつをグレードアップしたいと思っていました。

→ 少林寺拳法の道衣が届いた~着用レビュー、裾直し、洗濯縮みを検証

 

このホワイトラベル、今まで何十回も洗濯してますが、すごーく縮みました。

おそらくもうこれ以上は縮まないぐらいまで縮み、腕と足の露出はかなり広がりました。

だからどうだって事もありませんが、強いて難点を挙げるならズボンの紐。

 

ズボンの紐まで縮むので、この短くなった紐はちょっと結び難くなってしまい前々から気になっていました。

 

なので、黒帯をきっかけに道衣をシルバーラベルかゴールドラベルにしようと決めていました。

が! 世の中は変わってしまった。。。

コロナのせいで、いろんな事が不安定な世の中になってしまいました。

 

いつまた緊急事態宣言が出され、修練が停止するか分かりません。

そうでなくても、いつ自分が感染者になるか分からない。

そうなれば修練どころではありません。

何もかもが見通しも立たない、非常にやり難い世の中です。

 

新しい道衣を買ったとしても活用する場がなければ面白くありません。

なにせ一着2万ぐらいしますからね~。

買ったからにはガンガン使いたいっす。

しかし、もはや気持ちだけでどうこうなる世の中ではありません。

 

というわけで、

迷いに迷ったが、喉から手が出るほど欲しかった道衣の購入は保留としました。

ちょっと世の中を様子見します。

ある程度、メドがつくまでホワイトラベル続行です。

 

黒帯だけ買うことにしますが、いつも通りオザキさんで購入します。

株式会社オザキ公式HP

 

黒帯は4つグレードがありますが、僕がチョイスしたのは上製帯いう下から2番目のグレード。

サイズは5号、刺繍、名入れも設定。

計5356円。

 

残念なのは、22000円以下は送料がかかること。

こういう点でも道衣も一緒に買いたかったんですが、まあしゃあないです。

 

さて、あとは届くのを待つのみ。

1週間もかからないみたいです。

 

そして到着!

来た来た、待ってましたよー。

念願の黒帯!!

 

刺繍の色はにしました。

なぜかって?

基本的に僕は青色が好きだからです。

 

そして、

僕は一応は黒帯になったとはいえ、実力的にまだ黒帯に遠く及ばない。

要するに、まだまだ「青い(未熟)」です。

そういう意味合いも含めています。

 

もっと精進して、いつかゴールドの刺繍が相応しい拳士になりたいと思います。

 

ま、そんなことはさておき( ̄□ ̄;)オイ!

とりあえず試着してみよっと♪

おお~、なんかいっちょ前に見えます。(笑)

・・・ホント、僕ごときが黒帯でいいんかな~?ていう気持ちです。(苦笑)

帯は黒だが道衣はホワイトラベル、というコラボレーションですが、まあこれはこれでアリかな。

 

ちなみに・・・、分かってはいましたが、黒の下地に青い文字は読み難いです。

メリハリある文字の読み易さを重視するなら白系か黄系をオススメします。

 

長くお世話になった茶帯ともこれでオサラバです。

本当に有難う!

まとめ

黒帯・・・、この響きは男なら憧れるものの一つだと思います。

僕も単純に憧れを持ってましたが、実際に掴み取ってみると今度はその重みをにわかに感じ始めてます。

 

黒帯に恥じない実力を持つ、というのは至極当然の事のように思われる分、プレッシャーになるということです。

 

黒帯ならば人に正しく教えれるレベルでなければならないと思います。

ということは、自分がお手本になれるだけの実力がなければなりません。

 

僕は道院では一番下っ端ゆえ、誰かに教える、ということは今のところないが、今後いろんな交流が広がればそういう実力も試される。

その時、恥ずかしい思いをしないためにも、僕を育ててくれた先生方、先輩方の顔に泥をぬらないためにも、僕は早く相応の実力を身につけねばなりません。

焦るわ~。(汗)

 

とりあえず現時点の僕は、実力的にはまだまだ茶帯レベルです。

黒帯なんて身の程知らずも甚だしい。(汗)

が、逆にこの気持ちがさらに精進しようとする気持ちを生むような気がします。

 

さあ、次は黒帯のステージ。

どんな世界が待っているかな。

どんな難しい技が待っているのだろうか?

 

楽しみです♪

【追記】一か月後に允可状(いんかじょう)いただきました!

ついでに、今までの賞状も並べてみました。

やっぱ風格が違いますね!

 

1級までの贈呈者名は宗 由貴さんでしたが、今年から宗 昂馬(こうま)さんになってます。

 

ちなみにこの允可状、日付が3月8日になってます。

コロナ延期のせいで実際の試験日(合格日)は7月18日になりましたが、ここでは本来の日付で記載されるんですね。

 

・・・てことは、

2段の試験は1年の修行期間が受験資格の条件になっていたはずだが、僕は来年の3月でその資格が得れるということ???

無理っす。自分のペースでやります。

 

つづき

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