計3回にわたる虫歯治療。
最後の3回目は親知らず抜歯をして続けざまに行う予定だったが、抜歯の際、顎に負担がかかったため、虫歯治療は1週間延期となった。
ところが抜歯後、ドライソケットになってしまい虫歯治療は保留。ドライソケット消毒処置へ切り替えとなった。
しかし、一週間も経たないうちにドライソケットは快方へ向かったので、消毒処置はやめて虫歯治療の再開をしたいと思った。
前回
親知らず抜歯編はコチラ→ 親知らず抜歯戦記③ 激痛沈静化へ ~口腔内カメラを買ってみた
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虫歯治療再開!術後の痛み~被せ物まで
【2019年12月10日(火)】虫歯治療スケジュール交渉
今日は歯医者の日である。
会社を中抜けして歯医者に到着。
1週間前はドライソケット激痛地獄の真っただ中だったので、虫歯治療はいったん保留にし抜歯窩の消毒処置に切り替えた。
結局、消毒処置はその一回こっきりで、今はもう激痛から解放されている。
なので
今日は消毒処置よりも、虫歯治療を再開してほしいと思った。
が、やはりそこは医療機関。そこまで融通は利かない。
今日の変更は無理との事。
個人的には、せめてクリスマス前には完全に終えてほしいところである。
年末ギリギリまで引きずりたくない。
院長に相談してみた。
虫歯治療中の隣は抜歯窩(抜歯したあとの穴)になっている状態で、なおかつ、まだ少しドライソケット痛がある現状でも虫歯治療の再開は可能か?
問題ない、との事だった。
クリスマス前までに被せ物まで終わらせるのであれば、明日にでも施術せねばならないとの事。
なぜなら
被せ物が出来上がるまで、僕の歯を型取りしてから最低12日の製作日数がかかるらしい。
型取りは治療を全て終えてからなので、明日、治療が終われば23日に被せ物をして終われるとの事。
・・・僕はこの時、自分が思い違いをしている事にようやく気付いた。
次の虫歯治療で被せ物まで終わるものだと思っていたのだ。(汗)
よく考えればそうだわな。
型取りもしていないのに被せ物ができているわけないわな。。。
ただし
虫歯治療は次で最後の予定だが、やってみないと分からない部分もある。
もしかしたら、さらにもう1回来てもらって処置が必要かもしれないとの事。
そうなったらもうクリスマス前までには終わらない。
が、せめて年内には終わらせたいので、なおさら急がねばならなくなった。
院長と交渉した結果、直近で施術できるのは明日の15時との事。
施術は1時間かかる。
ただし
院長としてもスキマ時間をなんとか作った1時間なので、キャンセルは困るとの事だった。
15時か・・・
会社を中抜けして来なければならないので、その時間に抜けるのはかなりバツが悪いが、自分から希望したことだから致し方ない。
承諾した。
ネックなのが
その1時間まるまる施術するので、その分、たくさん口を開いていなければならないから顎への負担も大きい。
僕の顎はすでに軽い顎関節症になっているので、悪化がやや心配。
とはいえ、抜歯の時みたいに大きな力を加えることはないので、まあ何とかなるだろうと思うことにした。
というわけで、ようやく明日から虫歯治療再開となった。
院長は僕の要求に最大限譲歩してくれた。
1人の患者に1時間まるまる施術時間を設けることはまず無いとの事。
いろいろあったが、穏便にしていて良かったわ。
【2019年12月11日(水)】治療(3回目ラスト)
今日は15時から最後の虫歯治療。
まさか2日連続で会社を中抜けして来ることになろうとは。。。
非常に気が引けたが、今日の治療を逃すと年を跨ぐ可能性になる。
上司に一言言って、ささ~っと脱出。
歯医者に到着。
僕が来院した事に、院長はホッとした様子だった。
院長も僕が勤務中に中抜けして来ている事を知っているからだ。
ドタキャンされたら本当に困るという感じだった。
チェアーユニットに座ってスタンバイOK。
施術は院長がする。
さあ開始だ。
今日も麻酔を打つ。
仮の詰め物を外し、作業開始。
前回、前々回と、虫歯になった神経を抜いてきたが、今日も神経を綺麗に取り除く作業をする。
その後、歯の形を整えて、被せ物を形成するために歯の型取りを行う。
この一連の作業をこの1時間で完了させるのが目標。
なので、普段よりも院長は寡黙に熱心に集中する。
僕も口を開け続ける時間が長くなる。
目標を達成するためとはいえ、ちゃんと顎を休めるタイミングは存在する。
口をゆすぐために、いったん椅子を起こす動作は幾度かあった。
助かる。
僕は今回の治療を少し甘く見ていた。
既に2回行った施術で神経はほぼ取れていると思っていたから、今回は仕上げ程度かと思っていた。
が、全然違った。
神経を抜く作業を、これでもか、というぐらいに攻めてくるのである。(汗)
痛!!
神経に達すると激痛が突き刺さる。
院長も麻酔を足すが、どうしても奥の方の神経までは麻酔が届かないようだ。
と、院長は教えてくれるが、どうしようもないので、ちょっと我慢して下さいと言われた。(汗)
・・・そこまで深部の神経を取らにゃあかんの?
と思ったが、僕がどうこう言える立場ではない。(汗)
麻酔の効いていない神経を直接触れるだけでも激痛である。
院長も気を使って、なるべく痛くないようにしようとしてるみたいだ。
僕は目を閉じて口を開けているだけなので、全て感触でしか把握できないが、激痛ポイントはだいたい分かった。
院長がその辺をほじくっていると、激痛来るか来るか、と心の中で身構える。(汗)
痛!!
超激痛がほとばしる。
痛みレベル10ぐらいかな。(苦笑)
死ぬほど痛いけど瞬間的なものだから耐えられる。
そんな超激痛が数回あったが、どうやら神経を抜く作業は終わったようだ。
一度、椅子を起こしてうがいタイム。
いや~、ヤバい痛さだった。
ふと気付くと汗ビッショリになっていた。(汗)
院長にいろいろと聞きたいことがあったが、本気で時間が無い様子なので今日はそっとしといた。
無駄に話をすると今日中に終わらないみたいだ。
ギュイーンという今までよりちょっと派手めな機械音が鳴り響く。
一通り終えると、確認のためレントゲンを撮る。
問題無かったみたいで、院長から今回で虫歯治療は終わるとの事。
よっしゃ。
ようやく型取り。
粘土のようなものを下の歯に押し込まれた。
数分そのまま維持して、次は上の歯も同じことをする。
治療した歯に蓋をして終了。
蓋の色が綺麗なスカイブルーになった。
ふい~、長かった。
院長から今日の施術内容を動画で足早に説明し、あとは歯科助手に任せてサッと消えていった。
どうやら本当に時間が無かったようである。(笑)
ぴったり1時間だった。
院長、恩に切ります。
例によって麻酔が効いているため、下唇の感覚は麻痺している。
が、顎は相当疲れている。
左の顎が少し痛い。
口を開ける動作は単純だが、なるべく大きく開け続ける、というのは予想よりも負担が大きかった。
会社に戻って仕事をする。
が、麻酔が切れると、治療した歯が痛くて仕事にあまり集中できない。
神経をいじると炎症を起こすため、前回と同様の痛みが生じている。
夜になるとさらに痛さが増す。→痛みレベル3
ドライソケット痛も並行しているはずだが、今は術後痛の方が勝っているため気にならない。
というわけで、ロキソニンを飲む。
顎は相変わらず右側だけカクカク音が鳴る。
今回の治療で長時間、口を開けていたせいで少し悪化した感じ。
が、想定の範囲内である。大した悪化ではない。
こんな状態なので夜更かししても辛いだけ。
さっさと寝ることにする。
【2019年12月12日(木)】次第に治まる術後痛
術後痛はまだ続いている。
が、昨夜ほどではないし、連続的ではなく断続的な痛みである。→痛みレベル2
ぎりぎりロキソニンを飲まなくてむ済む痛さだ。
顎の状態は昨日と変わらないが、夜になると少し良くなった感じ。
ていうか、術前の状態に戻ったというべきだろう。
【2019年12月13日(金)】酒解禁
術後痛は昨日より治まりつつあると言っていいだろう。
痛みの強さは大して変わらないが、襲ってくる間隔は減っていった。→痛みレベル2
ドライソケット痛はほぼ感じない。
完全に無くなったのか、術後痛が完全に消えたら復活するのか分からんが、なんにせよここまでこれば全ての痛みから解放される日は近い気がした。
というわけで、祝杯をあげることにした。
ていうか、ただの一人晩酌です。(笑)
3週間ぶりの酒と肉と刺身。
この日を待ってました。
ワシャ、これが楽しみで生きているんです。(笑)
美味!
【2019年12月16日(月)】消えた術後痛・残るドライソケット痛
今日は、よ~やく行けれた少林寺拳法の修練。
この時をどんなに切望していたことか。(笑)
3週間ぶりの修練で先生方と久々に顔を合わせる。
久々に汗をかいて気分爽快。
もう今年の修練日もあと僅かしかないが、それだけにあのブランク期間は痛い。
術後痛は完全に無くなっていた。
しかし、ドライソケット痛は未だにある。
が、たま~にしか襲ってこない。→痛みレベル1~2
ドライソケット痛と僕は呼んでいるが、これは正確な言葉ではないです。
ドライソケットはもう治っているからだ。
痛む箇所も顎関節付近と抜歯窩付近だけである。
それ以外の箇所はもうなんとも感じない。
今の痛みはドライソケット痛の延長線上にあるので、ドライソケット痛と呼び続けているだけです。
他に呼び方が分からないもんで。(汗)
一時期、あんなに悶え苦しんだドライソケット痛だが、今となっては取るに足らない痛さである。
今は逆に、今ぐらいの痛さをしばらく継続してくれたほうが安心だったりする。
なぜなら
痛みを感じるということは、治そうとする力が働いているからだ。
それはすなわち、抜歯窩を埋めるための働きではないだろうか?と考える。
抜歯窩は埋まってくれなければ非常に困る。
食事をするたびに食べカスが詰まるので、いちいちシリンジで洗浄せねばならないからだ。
その煩わしさから早く抜け出したい。
ホントに埋まるのかいな?という疑心暗鬼を、このドライソケット痛が安心感を与えてくれるという矛盾。
あんなに忌々しかったドライソケット痛が皮肉にも期待に変わっているのだ。(汗)
【2019年12月23日(月)】被せ物をする
ようやくこの日がきた。
治療した歯に被せ物をする日です。
虫歯治療から12日経ったが、特に異常は無かった。
順調です。
会社を中抜けして歯医者に到着。
処置は院長がやってくれる。
前回、僕の歯を型取りして作った模型を見せてくれた。
恥をさらすようですが、僕の歯並びはご覧の通り最低最悪なんです。(汗)
子供の頃は受け口(下の歯が前に出る)で、大人になるにつれて上下の歯が同じ位置になりました。
しかし、僕は無頓着な性格で、今までこの歯並びの悪さを気にしたことはない。
今さらどうにかしたいとも思わない。(苦笑)
ただ、ボウズらにはこんなふうになってほしくないので、マウスピースをさせてます。
それはさておき、この模型の精巧さに感心した。
ここまでシミュレーションされていれば、被せ物は完璧にフィットするだろうと思った。
が、それでも場合によっては調整が必要な時もあるとの事。
完成した被せ物はこの模型にセットしてあった。
被せ物は銀色だった。
新品なだけにキラーン!と輝いていた。
あり?
確か最初、歯科助手との話では白だったような気がするが?
まあいいっす。
どうせ奥歯、分からへん。
それに、この輝きが気に入った。(笑)
被せ物を僕の歯に仮付けし、問題なくフィットしたことを確認。
よって
接着剤をつけて、上の歯で噛んで被せ物を押さえつけること数分。
この間、もの凄く苦い液体が口の中を襲う。
接着剤の味である。
これは変なニガさで気持ち悪かった。(汗)
ふと疑問に思った。
そういえばライトブルーの詰め物をとった形跡が無いが?
院長に聞いてみた。
あれは取らずに綺麗に拭き取って、そのまま被せ物をするものらしい。
(ライトブルーの名前を教えてもらったが忘れてしまった)
銀色の被せ物が装着された。
フィット感を確かめる。
良い!バツグンに良い!
何の違和感も感じない。
予想以上の完成度の高さに嬉しくなった。
被せ物は新品なだけにまだツルツルである。
角も面取りも無く、綺麗なフィレット形状なので、思わず舌で撫でてしまう。(汗)
追加でもう2箇所、詰め物をしてもらった。
隣の歯2つ。
歯茎との間が削れたような、エグれたような状態で、黒ずんでいたのが前々から気になっていた。
こうなった原因は2つ予想できるらしい。
- 歯茎が弱っている
- 歯磨きの圧が強い
僕は2だと直感した。
昔から僕は歯磨きを強くやってしまうクセがある。
若い時はそれでも問題無かったが、歳と共にその爪痕が顕著に現れてきた。
よって、見栄えが悪いので、白い詰め物をお願いした。
(・・・ていうか、この希望は最初の調書で歯科助手に伝えていたが、院長の頭にはインプットされてなさ気だったので、その場で直接談判した。)
これは簡単みたいで、すぐに終わった。
清算時、歯科助手から謝罪された。
今回、銀色の被せ物を付けたが、当初は白の被せ物として代金を頂いていたそうだ。
・・・やっぱりそうだったか。
結果的に、銀色でも十分過ぎるほど満足しているので特に問題はない。
僕も型取りをする際に、ちゃんと確認しなかったのも良くなかった。
ただ
今回は奥歯だから何色でも良かったが、もし前歯であれば銀色は目立つので白が良いでしょう。
もし、同じような事をされる方は、型取りをする際に被せ物の完成色を確認しておくことを勧めます。
ちなみに、
銀色の被せ物は白い被せ物と比べて1500円ほど安かった。(保険適用範囲内の被せ物)
次回
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→ 親知らず抜歯戦記② ドライソケット激痛地獄5日間 サプリとシリンジ
→ 親知らず抜歯戦記① 顎関節異変とドライソケット激痛始まり
→ 虫歯戦記① 歯医者を探す~評判?営業時間?場所?何をとるのか