21年ぶりに買い揃えたスノーボードセット。
前回
→ スノーボード板・バイン・ブーツ購入!暖冬セールを利用する
これでもう、いちいち金を払ってオンボロのレンタル品を使わなくて済む。(笑)
んが、今までみたいに「手ぶら」では行けなくなった。
これからは都度、ボード持参となる。
そこで、次の課題に取り組みます。
車にどうやって積むか?
そこんところを検証します。
スキー・スノーボード板をノアの車内に積む
板を車内積みするのはなぜ?
スキーやスノーボードの板を車に積むなら、スキーキャリアを使うのが一番なのは分かっています。
僕も昔はこれを使っていました。
とうの昔に処分してしまったので今は持っていません。
そして今、再びそれが必要になったが買う金がない。(・・・こんなことなら保存しておけばよかった)
正確に言えば、今の環境でこれを買うのは勿体ないの一言です。
所詮、ワンシーズン2回ぐらいしか行かないし、積むのは僕のボードだけ。
そのために何万円もするスキーキャリアを買う気にはなれません。
我が家の車はミニバン(ノア80系)なので、スノーボード1枚ぐらいなら荷室に、斜めに立て掛ければいいと思っていました。
ま、確かにそれでもいけますが、いろいろと試行錯誤しているうちに気が変わってきました。
やはり4人で行くとなると、着替えだのなんだのと荷物の量が膨大になるのがイカン。。
すると、ボードの斜め掛けは思った以上に荷室を圧迫するので邪魔くさいし、荷物も取り出し難い。
ボード自体、バインドで固定したとしても、所詮は斜め掛けなので安定感は今一つです。
なので、
板を積む場所は、他の荷物の邪魔にならず、かつ、水平に収納したい。
となると、もう答えは一つしかありません。
そんな場所は頭上の空間しかない。
イメージ的にはこんな感じ。
アシストグリップを利用して、2本の物干し竿でボードを支える。
この車内用の物干し竿のことをインテリア・バーと言うらしい。
まだ漠然としたイメージでしかないので、先人達の叡智も取り入れながら計画します。
ボードの置き方を計画する
まずは理想から入る。
ボードを車内積みした時の、理想の完成形を具体的にイメージしてみた。
ボードの上下方向
バインディングを上にするか下にするか。
先人達はどちらのパターンもあった。
どちらもメリットデメリットは存在する。
バインディングが下の場合
- 2本のインテリアバーの間に、前後のバインディングが収まるかどうか?
- 収まるとしても、車内の狭い隙間をくぐって、このようにセットできるかどうか?
- 後席乗員がモニターを見る際に、下に突き出したバインディングが視界の妨げにならないか?
バインディングが上の場合
- バインディングの高さ分、天井との隙間を確保せねばならない。
- 後席乗員がモニターを見る際に視界の妨げにならないか?
- 頭がぶつからないか?
などなど、いろいろと思うところがある。
しかし、僕はバインディングを上にしたい。
一番の理由は、ボードについた水滴が下に落ちて、後席の乗員や車内が濡れるからだ。
スノーボードを終えた後、車内積みの場合、ボードはちゃんと拭くことが必須になります。
ボードに付いた雪や水分をちゃんと拭き取らないと、車内を汚すだけでなく、ボードを錆びさせる原因にもなります。
が、現地で完璧に拭き取れるとは考えにくい。
スノーボードを終えた後の帰り支度はただでさえ面倒で、子連れなら尚更です。
車内はしっちゃかめっちゃかで、とっとと帰路につきたい気持ちも相まっていろんな事が雑になりがちです。
そんな中、僕の性格上、バインディングの小さな溝まで拭き拭きしているとは思えません。(汗)
よって、バインディングは上に向けていた方が良いという結論に至りました。
ボードの前後方向
これは一見、どっちも一緒だろと思われがちですが、少々考慮する必要があります。
分かり難いですが、ルーフ形状は水平ではなく、緩やかな曲面を描いている。
よって、水平のインテリア・バーと天井の隙間は徐変する。
なので、ボードを入れる際は、最も隙間の広い車両中心に入れた方が良い。
無論、バインディングはハイバックを下に下げ、極力ぺったんこにする。
バインディングを上から押さえつけるようにバインドすることで、ルーフとの隙間をさらに広げられる。
バインドは100均で調達しました。
マストアイテム「インテリア・バー」を買う
兎にも角にも、これが無くては何も始まらない。
インテリア・バーにもいろんな銘柄があるが、格安で手軽に設置できるものは下記の2つに絞られるようです。
どちらかと言えば、先人たちはクレトム派が多いように見受けられる。
どちらも使い勝手、性能は一緒のようだ。
ただ、単価はクレトムのほうが高い。
一見、アマゾンでは単品価格はほぼ同じだが、クレトムは送料込みだと倍の値段がするので注意。
ホームセンターやカー用品店にも足を運んで店頭価格を見比べたが、クレトムの方がやや高い。
手に取って見比べたが、どちらもアルミ素材なので軽量である。
クレトムはシルバーなので、ちょっとオシャレ感があるかな程度。
ただ、これは予想にすぎないが、そのシルバーは仇となるかも?と思った。
シルバーはちょっと目を引くし、日光の反射もあるかもしれない。
後席乗員が天井モニターで映像を見る際、視界に入るシルバーは目障りな気がした。
しかし、一概にそれだけで決めれるものでもない。
インテリア・バーにオプション品をつけることで、用途や使い勝手がグンと広がる。
例えばこういうもの。
こういうオプション品はクレトムの方が豊富である。
釣りやキャンプも趣味、という場合は断然クレトムの方が良いでしょう。
クレトム派が多い理由はそれなのかもしれない。
いろいろと悩んだが、僕はボードを積むぐらいしか使用用途が無いので、下記の槌屋ヤックをそれぞれ1本ずつ選んだ。
両者はバーの太さが違う。
そのため、RV-51は耐荷重5kgに対して、RV-61は耐荷重3kgである。
なぜ別々のものにしたか?
まあ、結論的には2本ともRV-51でも良かったが、この時点では別々の方が良いと思いました。
理由は後述します。
実際に設置して気付いた問題点
その1・ボードを車内に押し込むことができない
ボードを設置するには、バックドアを開けて後ろからまっすぐ押し込む。
こう考えてましたが、実はこれが不可能でした。(汗)
ルーフは後部に向かうほど天井が低くなっているので、バックドア間口からインテリア・バーへボードを乗せようと押し込むには狭すぎるのだ。
今まで、ボードの設置後のことしか考えていなかった。
押し込む過程のことを全く考えていなかった。(汗)
ボードのバインディング高さは15cm。
バックドア間口の天井とインテリア・バーとの隙間は8cm。
そもそも論になるが、この方法では鼻っからボードを入れることができないことに気付いた。(汗)
もちろん、斜めに無理くり入れても入らない。
よって、
インテリア・バーを1本外した状態でボード入れてから、ボードを支えつつもう1本のインテリア・バーを設置する、という方法になる。
んが、これは基本的に2人がかりじゃないと無理だろうという見解。
めんどくさすぎる。(汗)
その2・天井との隙間がギリギリ過ぎ
仮にボードを設置できたとしても、天井との隙間がギリギリ過ぎるのも問題です。
設置後だけ見れば、バインディング頂点と天井との隙間は、前1cm、後0.5cm。
一見、セーフに見えるが実はアウト。
なぜなら、ボードを設置する際、手作業によるブレが生じるため、隙間1cm程度ではバインディングと天井はぶつかったり擦れたりします。
天井の傷や擦れを気にしない人ならいいが、ワシは嫌じゃ。(汗)
傷だらけの天井ほど悲しいものはない。。。
解決策と位置取り決定
上記の問題点を解決するために考案した僕の策は、
ボードを水平に設置しない
です。
要するに、
ボードをやや斜めに設置し、なるべくバックドア側に寄せることで問題点は全て解決します。
こうすることで、バックドア側からボードを押し込む事が可能になるので、インテリア・バーを外す必要もないし、一人で設置できます。
そのためには、後ろ側のインテリア・バーを下げた位置に固定せねばなりません。
コイツはうってつけのオプション品があります。
このRV-52をアシストグリップとの間に噛ませれば、通常より10cmダウンの位置にできる。
しかし、サードシートを格納した状態では干渉するため、10cmもダウンしない。
よって、実質的には6cm弱のダウンである。
もちろん、サードシートを解放すれば10cmダウンは可能である。
しかし、それをするとセカンドシートの居住性、足元空間が損なわれるし、荷室の使い勝手も悪くなるので、あまりやりたくないのだ。
ここが狭くなると、着替え空間や手荷物の置き場が減るのでちょっと困るのだ。
と、モンモンと考えていたが、結果的には6cm弱のダウンでも充分に役割を果たせたので良かった。
ここで実写をご披露~。
まだ仮置きの状態です。
前側はほんのちょっとだけインテリア・バーに引っ掛けているだけなので、こちらのインテリア・バーに耐荷重はほとんどかかっていません。
あえて径の細いRV-61を選んだ理由はここにあります。
RV-61は径が細い分、2mmぐらい低い位置取りとなる。
よって、その分、天井との隙間を広げられるし、耐荷重もさして必要ではないとなれば、コイツをチョイスしない理由はない。
が、結論的には2mmごとき大して意味は無かったので、RV-51でも良かった。(汗)
後ろ側はバックドア付近まで突き出している状態。
こっちのインテリア・バーはしっかり耐荷重がかかっています。
ほとんどこの1本で支えているようなもんです。
なので、こっちは径の太いRV-51でなければなりません。
ボードの設置位置はこれで決まったので、次はインテリア・バーとボードをどうやって固定するかを考えます。
インテリア・バーの固定
インテリア・バーはただ単にアシストグリップに引っ掛けているだけです。
アシストグリップはスベスベの樹脂なので、ただ引っ掛けているだけでは車の移動中、前後に暴れます。
それでもボードは落下しないと思いますが、その揺れと雑音は非常にウザい。
なので、滑らない対策を施します。
このように、滑り止めテープを巻くことで摩擦力が生じ、インテリア・バーが動かないようにします。
滑り止めテープはシーズン毎に外すのは面倒なので、ずっと付けっぱです。
よって、ビニールテープではダメです。
ビニールテープでも滑り止めとしての機能は果たせますが、剥がした時にテープの糊がネトネトとこびり付くが嫌だ。
なので、滑り止めテープはこれを使います。
コイツは自己融着テープなので、糊を使わずして頑強に巻くことができます。
強力な分、剥がす時はちょっと苦労しますが、アシストグリップが糊でベトベトになることはない。
コイツは一つ持っておくと様々なシチュエーションで役に立つので、持っておいて損はありません。
とどめにもう一つ。
ケーブルタイ。
100均で調達したものですがコイツを
こんなふうに巻いておけば完璧ダス。
ボードの固定方法
ボードの固定は一番重要です。
インテリア・バーには滑り止めゴムが装着されてますが、さすがに車の移動となると、それだけでは心もとない。
特に、インテリア・バーRV-61の滑り止めゴムは、摩擦力が低いので注意。
前後とも、しっかりとボードをバインド固定する必要があります。
前・後・左・右・上
この5方向にボードが動かないようなバインド方法が大事です。
まあ、いくらでも方法はあると思いますが、とりあえず僕はこうしました。
こんな感じで前後に縛り付けます。
フロント側のインテリア・バーに巻き付けたバインドは後・左・右・上の4方向を固定。
リヤ側のインテリア・バーには前・左・右・上の4方向を固定。
これで、移動中にブレることもないので、ビビリ音すら無いはずです。
大きな事故じゃない限り、ちょっとやそっとでは落ちません。
ここまでこれば、あとは最後の仕上げです。
最後の仕上げにカバーをかける
ボードをむき出しのまま車内に積むのはリスクがあります。
- スキー場から帰る際は、ちゃんと水分を拭かねば水滴がモロにしたたり落ちてくる。
- うっかり頭をぶつけた先がボードのエッジだとかなり痛い
- 車の移動中、万が一、大きい事故が起きた場合、エッジむき出しのボードがどこに飛んでくるか分からない恐怖
- 車内とはいえ、丸見え状態だと盗難のリスクにあうかも
というわけで、カバーをかけておいた方がよろしいかと。
んが、カバーなら何でも良いというわけではありません。
- スノーボードケース
バインディングごとガバっと入れれるバッグタイプ。
まあ、これでもいいですが、今回みたいな車内積みにはちょっと物々しいかな。
もう少し手軽さがほしい。
ボードに付いた水分ごと入れると乾かず、錆になる可能性も。
- ソールカバー(ネオプレン素材)
車内積みにピッタリと言えるカバーですが、素材がネオプレンなので、ボードに付いた水分が乾かず、錆になる可能性があるかも。
- ソールカバー(ニット素材)
こちらは素材がニットなので水分を吸収してくれる。
よって、錆対策にもなるので一石二鳥です。
というわけで、ニット素材のソールカバーが一番適していると判断しました。
アマゾンでポチっとな。
あえて、遊び心のないオールブラックのソールカバーにしました。
車内積みが目的なら、目立たない色にしとけば間違いないと思ったからです。
目的が別にあれば、もっとファンキーなカラーを選んでいたと思います。(笑)
とにかく、この状態で車内積みを実践します。
こんな感じになりますが、変更を加えてあります。
- バインドの色を全てブラックにし、もっと強度が高く長いものに変更
こいつは強力で、100均とは安定感が違います。
- ボード左右止めのケーブルタイをゴム製に変更
これで決定ではなく、何度か活用することで少しずつ改良して熟成させていきます。
まとめ
低価格でなんとかしようと思っても、なんだかんだと出費が嵩みます。
安全第一だからしょうがないが、予想より高つきました。(汗)
ボードは最大2枚までしか積載できませんが、スキー板なら4セットはいけます。
が、そこまで積載するならスキーキャリアを買ったほうが良いですね。
もし、ボウズらがMYスキー板をもつならば、迷うことなくスキーキャリアを買うでしょう。(笑)
以上、ノアのスキー・スノーボード板、車内積み検討でした。
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