自分の未完成すぎる習熟度にドギマギしながら昇段試験の日は近づく。
前回
しかし、世間の注目はコロナウィルス一色。
中国・武漢から発生したこのウィルスは、国際社会の波に乗ってたちまち海を越えて他国に広がっていった。
日本にもその魔の手の影響は広がりつつあり、各イベントは中止が相次いでいた。
大迷惑コロナウィルス!昇段試験は延期、また延期
3月の昇段試験は中止
やはり、というべきか。
3月の昇段試験は中止になったと道院長からお知らせを受けました。
理由はもちろん、コロナウィルスの拡散防止のためです。
・・・ていうか、試験日1週間前になって決定するなよ。(汗)
いや、道院長が悪いわけではなく、県連の決断が遅いのだ。
そもそも、
さらにその1週間前からコロナウィルスのせいで世の中の活動は自粛モードだった。
いろんなイベントも中止が相次いでいた。
ウチのボウズらの空手大会も早々に中止のお達し。
そんな状況の中、少林寺拳法の昇段試験中止の連絡は無かったので、本当にやるんかいな??と半信半疑ではあった。
まあ、大会とかに比べれば、昇段試験に集まる人の数なんてたかが知れているし、その分、リスクも低いとは思う。
んが、ノーリスクじゃない以上、中止にすべきでは?と普通は思う。
そしてついに、首相直々に国民へ自粛要請が出された。
世の中のイベントはドミノ崩しのように中止決定しまくる。
そんな中でも、昇段試験中止のお知らせは来ない。(汗)
しかし正直、それならそれで助かったりもする。
なぜなら、さっさと昇段試験を終わらせたいからだ。
僕はこの2週間、試験を控えているせいで常に緊張状態に入っているのだ。(汗)
そんなんだから何もしてなくてもなんだか疲れている状態。。。
そのせいか最近、体調不良に見舞われている。
風邪を引いたかと思えば、蓄膿症になったり、頭痛がしたりと地味に調子悪い。
しかし、体調絶不調でも、道院での修練は試験が近いので絶対に休めない。
這ってでも行く。
きっと、昇段試験を終えれば全て回復するはず。その日が励みでした。
受かろうと落ちようと、とりあえず試験を終わらせたかったわけです。
しかし、試験日1週間前になって中止のお達し。
ズコー!!やっぱりね、て感じ。
昇段試験は4月に持ち越しとなった。
コロナのリスクは避けられたが、この緊張状態があと1ヵ月続くのか。(汗)
しかし、問題はもっと大きかった。
普段の道院での修練も1ヵ月まるっとお休みとの事。
・・・ちょっと待てい!
試験日が今から1ヵ月後で、その1ヵ月間、修練も無い?(汗)
一人で自習してろって事??
オーマイガ!!
これは大ピンチだぞ。
ただでさえスキルに自信が無いのに、1ヵ月修練無しで試験に臨めと??
正確に言えば、4月に入って2回だけ修練日があって、その後試験となる。
2回だけでも修練日があるのは不幸中の幸いだが、1ヵ月もの間、一人、自習だけで今のスキルとモチベーションを維持しろと?(汗汗)
いやいや、相手と組んで、二人一組で練習してなんぼの少林寺拳法でしょ。
一人、ワシごときが単独練習ばかりしていてもたかが知れているんですけどー!
勝算の薄い戦いに不利な条件が被さる、これはまさに逆境。
そう、僕は逆境の真っ只中です。(汗)
ああヤバし、憎っくきコロナ、くそコロナ。
4月の昇段試験も中止
道院長からメールが届いた。
4月の昇段試験も中止、5月中旬に持ち越しとの事。
ガーン!!
マジか・・・。
1ヵ月の延期でもキツいのに、さらに1ヵ月追加で延期。。。
この修練の無い日々を一人で黙々と練習してきたが、それは試験まであと3週間、あと2週間、という迫りくる審判の日があったからなんとか気持ちを持続してきたわけです。
あと2週間!というところでこの道院長からのメール。
ガクッと思わず膝をついてしまうようなMT(まさかの展開、の略・・・いや、それどうでもいい)
しかも、4月から再開予定だった通常の修練も不透明な状態との事。
こりゃキツイ、ていうかチト怖い。
なにが怖いかと?
今まで継続してきた習慣が崩れることが怖い。
飽き性な僕が、誰からも行けとかやれとか言われることなく、誰からも背中を押されることなく、自分自身の気持ち一つで1年半も少林寺拳法を続けてこれているのは奇跡なんです。(汗)
なので、
下手なりに身につけたこの体術は、長い時間をコツコツと少しずつ積み上げてきた財産みたいなものです。
そして、それは今なお、さらに熟成中、拡大中です。
この財産は手に取って見れる物でもないし、売ることもできない。
ましてや、誰にも分からない価値です。
んが、僕の持っているものの中で5指に入る大事なものになりつつあります。
それが!
修練に行かない習慣がつくと、少林寺拳法に対する志まで萎えてしまいそうで、最悪、辞めてしまう可能性だって浮上してしまいます。
それだけは避けたい。
念願の黒帯。
ようやくその試験に挑戦する権利を得れるところまできたのに、ここで下車したらアホやん。(汗)
拾う神あり、S先輩
S先輩は僕と同い年の4段の先輩。
そのS先輩から、特別に稽古を付けてくれるという誘いがあった。
この異常事態に配慮してくれたのだ。
道院は封鎖されているので使えない。
が、S先輩の職場の一角を使わせくれるという。
ただし2日間だけ。
時間も1時間程度と限られている。
それだけでも有難い。
僕は会社帰りにそこへ寄った。
S先輩のマンツーマン指導を1時間ほど受けた。
やはり、自主練とは全てが雲泥の差である。
相手がいるからこそ身に付くものも多く、指導してくれる人がいるからこそ学ぶ事も多い。
自主練だけだと正しくない動作も気付かずに練習してしまうので、そこを軌道修正してくれるのは有難い。
短い時間だったが、教えられた事は滅茶苦茶あった。
あとは自主練で教えられた通りに軌道修正するのみ。
久々にモチベーションが上がりました。
逆に、この恩義に報いるためにも絶対に合格せねば、という責任感も背負うことになった。(汗)
もうこれ以上、延期しませんよーに。
追伸.やはり延期になった
道院長から連絡。
9月まで試験は延期
ガーン!
延期するとは思ったがまさか9月まで引っ張られるとは・・・。(汗)
やべー、長すぎる。
通常の修練再開もメドがたたず完全に白紙みたいだし。。。
モチベーション、持つかな。。。
再開するまで少林寺拳法記はお休みいたします。m(_ _)m
つづき
関連記事
→ 男45歳、格闘技(体術)を習いたい~習い事選び・少林寺拳法
→ 少林寺拳法の道衣(道着)と帯の購入~適正サイズは身長で?
→ 少林寺拳法の道衣が届いた~着用レビュー、裾直し、洗濯縮みを検証
→ 45歳から始めた少林寺拳法・自分改造計画~10ヶ月を振り返る