僕が子供の頃のヒーローはブルース・リージャッキー・チェンでした。

世の中、そういう人は滅茶苦茶多いでしょう。特に男は。

子供の頃、彼らの映画を見ながらよく真似をしたり、ああなりたいと憧れたものです。

 

歳を重ねるにつれ、次第にそれはエンターテインメントの括りとして片付けるような思考になってしまいました。

 

そして現在45歳、家と会社を行き来するだけの生活。何の独自性もない日々。

多分、これはこれで幸せなことだとは思います。

世の中、上も下も見たらキリがありません。

 

しかし、このままでは何の取り柄も無いジジイになってしまう…

できれば、そんなつまらないジジイにはなりたくない。(汗)

老後生活においても、その辺の若者より一つ秀でた特技を持っていたい。

 

そこで一発奮起!

何事も遅すぎるという事はないはず。

今からでもちょっとアガいてみるか、という事で始めようと思ったのが

少林寺拳法です。

 

少林寺拳法を選んだ理由はコチラ

男45歳、格闘技(体術)を習いたい~習い事選び・少林寺拳法

男45歳、少林寺拳法の体験をする

道院探し

他の格闘技と違って、少林寺拳法は道場ではなく道院と呼ぶそうだ。

 

少林寺拳法は幾つかの組織から成っており、その一つは宗教法人だという。

組織が複雑なので理解し難いが、一つ確実に言えるのは宗教的な感じは全く無い。

戦後の日本においてGHQが武術を禁止してたため、回避策として宗教団体で設立したという噂。

 

何はともあれ、今の僕の生活リズムに合った立地条件の道院を探さねばならない。

そして、一番重要なのは場所だと考えます。

 

僕は20年前、少林寺拳法を習っていたが3ヶ月で挫折したことは前回申し上げた。

男45歳、格闘技(体術)を習いたい~習い事選び・少林寺拳法

 

挫折の原因は場所

通っていた道院は家からも会社からも遠く、方角的にも全然違うので通い続けることに疲れてしまった。

この敗因を活かして、今度は比較的通いやすい場所を重視して道院を選びます。

 

そこで少林寺拳法の公式HPから道院探しをしました。

少林寺拳法公式HP

各道院が地図上で明記されているので探しやすいサイトです。

(サイトが重いのでスマホでの閲覧は不可。パソコン上でしか動きません。)

 

いくつか候補が見つかったので、それらの道院へメールで記載事項の確認と不明点の質問をしました。無論、自分の年齢も明かしています。

HPに載っていても、実際に稼動していない道院だってあるかもしれないし、返信の内容でその道院の人間性もはかり知ることができます。

 

5箇所の道院にメールを送ったら、各道院(道院長)から思った以上にとても誠実な回答をいただけました。

1箇所だけ無回答な道院がありましたが電話しても繋がらず、現地を見に行っても稼動している様子はなかったので諦めます。

 

ただ、基本的にどの道院も平日は、特に大人の部は人があまり集まらないとの事。

やはりみんな会社勤めをしているので都合がつきにくいみたいだ。

よって、平日は稼動していない道院もある事を知る。

 

それは僕としてはかなり致命的なので、そういう道院は遠慮せざるを得ません。

 

こうして、家からの距離、会社からの距離と場所、稼働日、駐車場の有無を考慮していくと自ずとターゲットが決まってきます。

決めたのは家と会社の間にある道院。位置的にはやや家側。

通勤ルートからは少し外れているが車通勤なのでルートから多少外れていても問題なし。

 

あとはこの道院の中身を知るために一度、体験させてもらってから入門するかどうか決めます。

最初の一歩

一度その道院に顔を出して、一緒に修練の体験をさせてもらいます。

何事もやってみなければ分かりません。

 

・・・それにしても、

何も知らないところへ単身乗り込む、というのはなかなか勇気が要ります。(笑)

いったいどんな屈強な人たちが修練しているのか。。。

20年前に通っていた道院は皆優しい人たちばかりだったが、ここはどうなんじゃろ?

 

この道院、学校の体育館が修練場所と聞いています。

なので、体育館の重厚な扉を開けなければ始まらない、と思いきや・・・あれ?扉が開いている・・・。換気のためかな?

なので、入りやすくはあるが、真正面に立たないと中の人が見えません。

体育館の窓は全部すりガラスなのでそこから館内を覗き見ることはできない。

館内から人の声が聞こえる。何人か既に修練中のようです。

今は少年の部の修練時間のはず。もうすぐ大人の部。

 

一応、道院長からはいつでも来てくださいとメールをいただいているので、今日行くとは言っていないが、近いうちに来ることは分かっているはず。

 

さて、じゃあ入るか。

謙虚に挨拶をしながら中を覗き見る。

ここで意外な光景をみた。

 

指導者と思われる大人が1人、少年が2人、以上。

あれ?たったこんだけ??

指導者は当然黒帯だが、まさかの女性。年齢は60代前半というところか。

平日は人が少ないと聞いていたが、まさかここまでとは。(汗)

 

よく見たらもう一人、男性の大人の方が脇にいらした。

道衣に着替え中だったみたいだ。

年齢は50半ばというところか。この方ももちろん黒帯。

大人の部から参加されるようだ。

 

道院長はまだ不在だが、いつもこれぐらいの時間に来られるそうだ。

どうやら平日の道院長は大人の部しか担当しないみたいだ。

普段は僕と同じようにどこかでお仕事をされていて、その傍ら道院長をこなしているとの事。

 

さて、適当に持ってきたトレパンとTシャツを着て体験に臨みます。

道院長も来られたので挨拶をして、さあ開始です。

体験をする

結局、大人の部のメンバーは、道院長、黒帯の女性指導者、黒帯の男性、後からもう1人、50前後の主婦と思われる女性(この方も黒帯)が加わって、僕を含めて計5人。

・・・少なっ!

しかし、この人数でもちゃんと修練を稼動してくれるのは本当にありがたい。

 

構え方、そして突きの練習。

丁寧かつ分かりやすい説明付きで指導してくれる道院長です。

 

次いで蹴り、払いのし方なども教えてくれました。

・・・なかなか楽しいではないか。(笑)

 

この少数での修練、メリットを感じました。

要するにマンツーマン指導に近い。しかも道院長直伝に近い。

これはなかなかオイシイ。(笑)

 

それにしてもワシ、20年前に一度やっているはずだが、まったくもって覚えていません。(汗)

やれば体が思い出すであろうと思っていたが、それは完全に打ち砕かれた。

体も覚えていません。(苦笑)

所詮、20年前に3ヶ月やってた程度・・・当たり前か。(笑)

 

そして思ったよりも体が動かない。

 

例えば、突きの動作一つでも、反対の手は引き、腰を使って重心はどーのこーのと、五体を全て意識してコントロールしなければならない。

突きをする手だけ動かせば良いわけではない。

 

どちらかと言えば、その突きによって連動する他の部位の動かし方の方が大事だったりする。

何とも忙しいことだ。(汗)

 

理屈を理解すると無駄な動作は何一つない。

最小限の動作で攻守に切り替えが利く、何とも合理的な体の動かし方です。

んが、頭で分かっていてもどこかの部位がついおろそかになってしまう。

 

姿勢や形に気をとられると拳先の狙いが外れている。(汗)

目先の動かし方にとらわれると次の動作が分からなくなる。(汗汗)

 

非常に頭を使います。

体を動かしているが頭の中はもっとフル回転しています。

 

自分の体なのに、全ての部位をコントロールする難しさを知りました。

体術とは何ぞや?というのが少し分かった気がします。

 

ま、歳のせいもあるでしょう。

やっぱり若い頃に比べて運動神経は落ちています。

しかし、自分がこんなにどんくさい奴だとは・・・。(苦笑)

 

約1時間半、貴重な体験させてもらいました。

体験してみて思ったこと

まず、楽しかったの一言。

体験と言えど、最初の突き、蹴りの基本修練は門下生と一緒にやります。

 

ただ、僕のために動作毎に道院長が説明をしてくれるので進行は遅くなります。

これは他の修練生にちょっと申し訳ない気持ちになるが、修練生の方達は全く気にしてない様子。

 

構え方、突き、蹴り、払いだけでなく、小手抜きという柔法まで教えてくれました。

全てが非日常的な動作なので新鮮味があります。

全て理にかなっているところにも関心を抱きました。

 

どの技も簡単というものはなく奥が深い。

正直、ワタクシ、まともに出来てなかったと思います。(汗)

しかし、そのハードルがかえって面白さに繋がっており、体得したい気持ちが増しました。

 

体術の会得は思った以上に難しい。

努力もハンパないし時間も相当かかりそうです。

だからこそ会得する価値があると考えます。

 

というわけで、この道院に入門する意思を固めました。

入門に際して

入門手続きはインターネットでできるそうです。時代ですねー。

しかも即日入門になるとの事。

今入っても、月末に入っても同じ一ヶ月分の会費を支払わねばならないみたいです。

しかも、今月は盆休みで修練の無い日が続くとの事。

 

そこで、来月頭の入門を道院長がすすめてくれました。

その間はいつでも修練に来ても良いとの事なので、遠慮なく普通に修練に行こうと思います。(笑)

今月は無料で修練を受けられるのでラッキーです。

 

道衣もインターネットで購入するのが普通のようです。

道衣の販売を扱っている会社が「オザキ」と「前川商店」の2社しかなく、どちらも香川県。

株式会社オザキ

株式会社前川商店

試着は不可能。買って手元に届いてみないと着ることができません。

 

それなりにいろいろ調べてクリック!

サイズがしっくりくるか不安だったが、届いた道衣を着てみる。

ややズボン丈が長めだったが、一応、許容範囲内におさまった。

ワシ、短足なんだな。(涙)

 

さあ、あとは来月頭に入門手続きをするだけです。

 

つづき

少林寺拳法の道衣(道着)と帯の購入~適正サイズは身長で?

少林寺拳法の道衣が届いた~着用レビュー、裾直し、洗濯縮みを検証

→ 45歳から始めた少林寺拳法・自分改造計画~10ヶ月を振り返る

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前回

男45歳、格闘技(体術)を習いたい~習い事選び・少林寺拳法