以前、整形外科の先生に腎のう胞を指摘された。

腰椎ヘルニアの確認のためのMRIだったが、思わぬものが映り込んでいたもんだ。

腎のう胞とは、腎臓の中にできた水たまりの袋のことだが、それが僕の左の腎臓にかなり大きく発生しているようだ。

整形外科の先生いわく、この腎のう胞は良性だから心配ないと思うが、会社で定期的に健康診断を受けていれば、それに従っていれば大丈夫かと、との事。

腰椎椎間板ヘルニア戦記2022-② MRIで分かった腰椎症!第5腰椎の骨棘

 

とはいえ、僕の健康診断の結果は毎年「要経過観察」。

今まで知らんぷりしていたが、このMRI画像を見てしまうとあまり楽観視も出来ない。(汗)

うーむ、僕の年齢も50歳間近だし、健康には少々ナーバスな年頃です。(笑)

というわけで、面倒だけど然るべき専門医に調べてもらうことにしました。

腎のう胞の検査は腎臓内科ではなく泌尿器科だった!

さて、腎のう胞を調べてもらうには何科が良いのだろう?

とりあえず、近所に腎臓内科と謳っている診療所があったので、まずは電話で訊いてみた。

腎のう胞の検査をそこで受け付けてもらえるのだろうか?

受付に腎のう胞の経緯を話したら、医師に聞いてみるのでしばらくお待ちくださいとの事。

結局、折り返し電話をすると言って、電話をきって待つこと5分。

電話がきた。

腎のう胞とは?腎臓内科で教えてもらった

電話をしてきた医師は女性だった。

女医ということは、この病院の院長だな。

この病院は近所の老舗で、僕自身は一度も行ったことはないが、現在は先代の院長の娘さんが継いでいるとホームページに書いてあった。

娘さんといっても年齢的には還暦前後だとは思うが。

 

院長はとてもハキハキした口調で、こちらが知りたいことを単純明快に答えてくれた。

この電話越しだけで凄く聡明な先生だということは十分に分かる。

 

院長が仰るには、腎のう胞が1つしか映っていないなら良性の可能性との事。

大きさはどのくらいか?と訊かれた。

一応、整形外科で撮ったMRI画像はスマホの写真に収めてある、が、うーん・・・これは何センチぐらいなんだろう??

椎間板より一回り大きいぐらいかなと答えたが、この例えではピンとこないだろうね。我ながら下手な伝え方だ。(汗)

最近受けた健康診断の腎臓の値はどうか?と訊かれたので、数値を伝えて「要経過観察」であることも伝えた。

腎臓自体は緊急を要することではないが、数値的には年齢よりもやや悪いほうなので、都合の良い時に一度受診してくださいとの事。

 

電話をきった後、しばらく考えた。

・・・緊急を要しないなら、行くのも面倒だし、まあ行かなくてもいいか。。。

しかし、あのデカい腎のう胞の画像をみると無視もできん。。。

 

・・・もともとは腰椎ヘルニアの確認のために整形外科で撮ったMRIだったが、そこにたまたま映り込んでいた腎のう胞の白い影。

うーん、これも縁か。

まあ乗り掛かった舟だし、その病院は家から歩いて10分ぐらいのところだし、今はヒマだし、ヘルニア改善運動のウォーキングを兼ねてちょっくら行ってみるか。

ということで、健康診断票とスマホのMRI画像を携えてその病院へ行くことにした。

 

さきほど電話した者ですが・・・。

受付から診察までは実にスムーズだった。

診察の予約をしたわけではないが、なにせさっき電話したばかりなので段取りが早い。すぐに尿検査の準備にとりかかれた。

途中、院長が出てきて、先に健康診断票をコピーさせてくれと声をかけてきた。

イメージ通りの聡明な見た目と雰囲気の女医さんだ。

この場はそれを渡して、僕はトイレへ行き、尿をとる。

その後、待合室で少し待ち、診察室へ促された。

 

スマホに保存してある腎のう胞のMRI画像を院長に見せて、さらに健康診断票の腎臓の値についても、素人向けに分かりやすく教えてくれた。

腎のう胞とは、腎臓の中にできた水たまりの袋であることは前述した通りだが、原因は現代の医学でもどうもはっきりしてないようだ。

 

この腎のう胞が一個の小さいものなら取るに足らん問題である。

人は摂取した飲食物の栄養素を体内に吸収し、残った老廃物を尿、糞として排出する。

腎臓はその尿を作る役割をしており、それが腎盂(じんう)、尿管を介して、膀胱へと尿を流れていく。

腎のう胞が小さければ、その働きを妨げる要因にはならないからである。

 

んが、腎のう胞が大きいとそのリスクはUPする。

腎臓内で尿を精製するスキマが少ないと、当然その働きにも影響が出るからだ。

しかし、そうとも限らないらしく、それでも影響なく尿を作ることができていても不思議ではないとの事。

 

ただし、腎のう胞が一つではなく、小さくても至る所にたくさん発生していれば、それは多発性腎のう胞と言って、腎機能の低下を招く遺伝性の指定難病である。

その際は腎臓が肥大化し、血尿や高血圧、その他の臓器に合併症をもたらす。

 

僕の場合はおそらく1つの大きい腎のう胞だと思うが、所詮は整形外科で撮ったヘルニア確認のためのMRIだし、ここにあるのは一枚のスマホで撮った写真しかないので不明なところも多い。

この腎のう胞をちゃんと調べるなら、大きな病院でCT検査することを勧められた。

そして、腎のう胞の検査は腎臓内科ではなく泌尿器科だと言う。

これにはちょっと驚いた。

 

というわけで、近くの大きな病院の泌尿器科に紹介状を書いてもらうことにした。

腎機能、肝機能、高血圧・・・脂肪肝とダイエット

ついでに、健康診断の腎臓の値についても教えてくれた。

主にクレアニチンe-GFRという項目になるが、直近の結果はどちらも基準値内に収まっているが、その前年と前前年は基準値よりやや悪かった。

年々、良い数値になっていったのはひとえに、ダイエットの副産物というところです。

痩せたから数値にも結果がついてきただけ。(笑)

 

ついでに健康診断の肝機能の値についても訊いてみた。

実はワタクシ、毎年、肝機能検査はボロボロなのだ。(汗)

GPT、γ-GPTである。

この値が良好だった記憶は、昔、悪性リンパ腫から寛解した直後の時だ。

→ 悪性リンパ腫戦記 その8~検査の結果

抗がん剤治療で激ヤセした僕は、その後は病気前と打って変わって、血液検査で全てオールグリーンをたたき出した。

しかし、元気になった反面、食生活の規律を守り切れず、1~2年後に少し太ってしまい、肝臓の値も悪くなった。(汗)

 

結局のところ、脂肪肝が原因との事。

要するに、塩分のとり過ぎなんです。(汗)

酒のつまみなんてのは塩分高いわな。。。

ちなみに、ラーメンの汁まで全部飲み干す人は要注意。

あれだけで1日の塩分摂取量を大幅に超える。

うどんの汁でもギリギリのようです。

まあ、僕は汁は極力残す派ですが、年に一回ぐらいは8割方飲んでしまう時もあるので、そこも封鎖せねばならないっすね。

 

ちなみにワタクシ、血圧も高いです。135-86である。

これでも前年、前々年よりも痩せた分、遥かに良い数値なんだが。

しかし、僕は中性脂肪は基準値内に収まっているので、この血圧の高さの原因はやはり脂肪肝が疑われるようだ。(汗)

 

などなど、内容の濃い面談となりました。(笑)

だいぶ脱線した話になったが、トコトンつきあってくれたこの院長には感謝です。

 

ちなみに、尿検査は問題なし。

なので、腎臓自体は健全であろうとの事。

それ以外にも腎臓を調べる方法はあり、どうするか訊かれたが、とりあえずここはスルーとした。

あとは腎のう胞の検査を、近くの大きい病院の泌尿器科で受けるだけとなった。

 

紹介状を受け取り病院を去る。

2000円か。。。また出費・・・しゃあないけど。。。

CT検査・腎のう胞の結果

紹介状を携えて、近くの記念病院にきた。

泌尿器科の診察を受ける。

医師に事の経緯を説明し、スマホ画像のMRIも見せる。

結論的には、この画像だけでは何とも言えないようだ。

腎のう胞は基本的に無害だが、稀にガンに絡んでいることもあるため、やはりCT検査を受けないとダメなようです。

 

このままCTをやってもらえるのか?と訊いたら、やはり今日はムリとの事。

今日は土曜日だけにCTの予約は埋まっており、まあそうでなくてもCT自体、飛び込みで受け付けてもらえるわけがない。

もし今日が平日ならば、あの腎臓内科の院長に紹介状を書いてもらうついでにCT予約も可能だったが、僕は会社員なので平日に都合を取ることはそう簡単ではない。

よって、とりあえず予約できない土曜日向けに紹介状を書いてもらった次第だ。

 

というわけで、別日にCTの予約をするわけだが、これまた一ヵ月以上先まで、土曜日のCT予約はパンパンで不可能との事。

やるならさっさと早めに済ませたいので、平日で予約をとることにした。

在宅勤務の時に中抜けして行く予定を立てて予約をした。

 

そしてCT検査の日。

今日はただCTを撮るだけなので、所要時間は大してかからない。

造影剤を入れねばならないらしく、問題ないか?との問いにYESと返答。

久々の造影剤入りのCT。昔を思い出す。

→ 悪性リンパ腫戦記 その1 ~謎の首の腫れ

 

特にトラブルもなくささっと終わった。

7800円。MRIよりちょっと高いのね。造影剤入れたからかな?

検査結果は今度の土曜日だ。

 

そしてその日。

泌尿器科の診察室にて医師から結果をきく。

なんと、腎のう胞は左の腎臓に2つ、右の腎臓に1つあったとの事。(汗)

えげつないデカさのように見えるが、結論から言うと問題無しとの事。(汗)

え?こんなに腎臓内を腎のう胞が占めているのに問題なし?

ちゃんと腎臓として機能するだけのスキマはあるので、特に気になる症状が無いなら、このまま放置するのが医学的には妥当のようです。

多発性腎のう胞では?との問いに、それは基本的に片側3つ以上からを指すとの事なので僕はセーフ。

 

・・・にしても、右の腎臓に比べて左の腎臓はやたらデカくなっているようだが・・・なんだか怖いわー。

腰椎の変形や椎間板ヘルニアにしてもそうだが、こういうちょっとずつの異変というか、通常ではない状態が、徐々に自分の体を蝕んでいくのが「老い」というか「歳をとる」という事なんでしょうね。(汗)

 

齢50。

人生の折り返しはとうに過ぎて、たぶん2/3まで到達しているだろう、という予想を改めて再認識することになりました。

若い頃の肉体に戻りたいわー。(笑)

まとめ

健康の維持って難しい。。。

 

僕みたいに酒飲みで、食い意地のはった中年男にとってはなかなか難儀な問題です。

腎のう胞はその長年のツケなのかどうか分かりませんが、たぶん、自分が若ければあの画像を見ても知らんぷりだったでしょう。

この歳になるとなかなか無視もできません。

子供もまだ幼いので、せめて彼奴らが成人になるまで自分の健康の維持せねば。

 

→ 腰椎椎間板ヘルニア戦記2022-② MRIで分かった腰椎症!第5腰椎の骨棘