胃がんリスク検診を受けてきました。
これは、市内に居住地を有する40歳~59歳の人を対象にした市が勧めてくる胃の検査。
500円で受けられるので、ちょっとやってみようかなという気になりました。
体験記です。
胃がんリスク検診でピロリ菌判明!胃カメラ検査と抗生剤
僕は胃の検査なんて会社の健康診断でバリウム検査しかしたことなく、胃の病気なんて少しも意識したこともない。
そんな僕のところに、市から1通の手紙がきた。
胃がんリスク検診。費用は500円との事。
無論、これは強制ではなく任意なので、受けるも受けないも本人の自由です。
今までの自分ならスルーするところだが、こないだ50歳になった事だし、所詮500円だし、受けてみても良いかなと思った。
特に予約の必要なく、最寄りのクリニックで簡単に受けられるようなので、ちょっくら行ってくることに。
胃がんリスク検診は採血のみ
胃がんリスク検診・・・たいそうなネーミングだが、内容的には採血だけである。
それによって、ピロリ菌抗体検査とペプシノゲン検査が済むとの事。
- ピロリ菌:胃の粘膜に生息するらせん形の細菌。本来は井戸水や土壌に生息しており、何らかの感染経路で人の胃の中に入り住み着く。
- ペプシノゲン:血液中のペプシノゲンの産出量で萎縮性胃炎かどうか分かる。萎縮性胃炎は胃がんの前段階と言われている。
検査から1週間後に結果が出るとの事。
特にクリニックから来てくださいとの通知はしないようなので、自発的に行かないと結果が分からないみたいだ。
あれから2週間後、僕は結果を訊きにいった。
ま、どうせ何もないだろうとタカをくくっていたところもあり、暇つぶしな感覚でクリニックへ行った。
結果、僕はペプシノゲン検査は異常なしだったが、胃の中にピロリ菌がいることが判明した。Σ(・□・;ナニー!)
ちょっと驚きだ。井戸水なんて飲んでないけど?(笑)
ピロリは幼い時に感染する可能性があるらしく、例えば親がピロリ持ちだと口移しに感染する事もあるらしい。
大人は強力な胃液のためピロリが入っても死ぬらしいが、子供の頃から居座り続けたピロリは強靭とも聞く。
原因は定かではないが、とにかく僕はピロリ持ちのようだ。
このピロリ菌のせいで、将来、胃がんになるリスクが高まるとの事らしい。
あくまでリスクである。
タバコを吸うと将来、肺がんのリスクが高まるのと同じようなニュアンスである。
胃カメラ検査&抗生剤
僕の胃の中にピロリ菌がいた事によって、次のフェーズは胃カメラになる。
胃カメラで直接、胃の状態を診るのだ。
ここからは通常料金。保険3割負担の料金になる。
無論、これをやるかどうかは本人次第だが、保険適用で6000円ぐらいとの事だったので受けることにした。
胃カメラ検査の予約をして帰る。
人生初の胃カメラである。
昔から胃カメラは痛いという噂をよく聞くが、近年はそうでもないらしい。
胃カメラをする際の食事制限はその日の朝だけ飲食を控えれば良いだけである。
胃カメラはどうやら鼻から侵入させるみたいで、まずは鼻の奥を麻酔する。
麻酔といっても、ただ鼻の中に苦い液体を入れられしばらく放置するだけ。
麻酔が効いてきた頃合いなり、ベッドに横たわり、上を向くとモニターがあった。
どうやら自分でもリアルに胃の中をモニターで見れるようだ。
いきなり胃カメラを挿入するかと思えば、まずは管を鼻から喉の奥へ挿入してきた。
管はヌメヌメで、するすると入っていく。
この管の中に胃カメラを挿入する。管はトンネルの役割か、なるほど。
胃カメラは鼻からどんどん胃の中へ侵入していく。
僕もその様子をモニター越しで見ていたが、自分の体内を見るというのは何とも斬新だ。
胃カメラは確かに痛くはないが、食道を通る気持ち悪さは隠せない。
呼吸も少しやりづらいのもあって、たまにオエッとなる。(汗)
胃の中へ到達。ほほう、これがワシの胃の中か。
先生が言うには、胃の状態は綺麗なほうだと言う。
特に荒れているわけでもなく、ポリープも腫瘍も無いとの事。
ピロリによる弊害も見られないようだ。
胃カメラはさらに進んで、十二指腸潰瘍まで到達した模様。
え?そんな奥まで行くのか?(汗)
もやは自分では、体内のどこまで侵入してるかなんて実感は無い。
あるのは鼻から食道を貫いている管が微妙に動く気持ち悪さだけ。
目の前のモニターで先生と一緒に確認し、特に問題ないとの事で、胃へ引き返し周囲を確認しつつ再び鼻へと向かい終了。
いやー、終わった終わった。
それにしても、思ったより長かったのでオエっとなって気持ち悪かったー。
終えてみれば涙目になっとったわ。(笑)
胃の状態はほぼ良好との事で、ピロリ菌を殺す抗生剤を飲むようにと言われた。
・・・抗生剤か。
僕は抗生剤に少しナーバスである。
一言に抗生剤と言ってもいろんな系統があるが、僕が最も避けたいのはニューキノロン系だ。
ニューキノロン系は蓄膿症を患った時に服用した抗生剤だが、これを飲むとなぜか陰部だけがヤケドみたいにどんどんただれてしますのだ。
ただ、それでも普段はどうということもなく、パンツとこすれても痛くも痒くもないのだが、問題は風呂。
シャワーの水滴がジョニー(ちんちん)にあたると死ぬほどの激痛が走る。
これはほんとマジで痛くて、人生の中でも痛さランキング1位2位を争うぐらいである。
最初はなぜジョニーがこんなヤケドみたくなったのか分からなかったが、その後の経験でニューキノロン系抗生剤の副作用ということが判明した。
確かに蓄膿症を治すのには効果テキメンな抗生剤だったが、その見返りはジョニーの激痛地獄。(汗)
手や足の皮膚のただれならまだマシだし対策も打ちやすいが、ジョニーだけはちょっと勘弁・・・というところ。
男なら分かるよね。(笑)
それはさておき、今回もらったのはクラリスロマイシンというマクロライド系の抗生剤だった。
抗生剤としては副作用の少ない部類のようで、いろんな用途に幅広く使われる抗生剤のよう。
これを1週間、朝晩飲み続けることでピロリ菌は死ぬという。
ただし、本当にピロリが死んだかどうかはまた検診しなければ分からない。
たまにしぶといピロリもいるようで、その際はもう一度胃カメラと薬を飲むことになる。
そのタイミングは来年でもOKとの事。
しかし、次、胃がん検診をしたければ、今度は500円では済まない。
市からの援助は1人1回こっきりなので、今回が最初で最後である。
次やるなら保険適用の自腹ということになる。
うーん、どうしようかな、、、というところ。
まあ、先の事は置いといて、とりあえず今から一週間、抗生剤を飲んでピロリが除菌される事を願おう。
まとめ
500円という安さに半ば釣られた形で胃がんリスク検診を受けましたが、ピロリ菌がいたことでその後の胃カメラや抗生剤など、通常の保険3割負担の出費がかさみ、1万円ぐらい飛んでしまいました。(汗)
将来のがんリスクが1万円でひとつ消えたと思えば安いものかもしれないが、仮に今回これでピロリ菌が除菌されたとしても、別のきっかけで胃がんを患う可能性もあるわけで、どこか消化不良なところがあったりします。
しかし、現状、胃カメラによって僕の胃の中は比較的綺麗なほうだという事が分かったのは良かったかもしれない。
ポリープのひとつぐらいは覚悟していたが、何もないなら結構結構。
以前、悪性リンパ腫にかかった時に痛恨な思いをしたので、今回、がんというフレーズに反応したところがあります。
もうがんなんてもうまっぴらごめんだ。
あの頃はまだ若かったので、がんと闘う体力、胆力は十分あった。
今はもうこんな歳。いろんな病気のリスクは高まる半面、いろんな力は落ちる一方。
今のうちに多少の出費をしてでも、少しでも将来の危険因子があれば今のうちに摘んでおくのも大事かと。
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