前回からのつづき~

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痔戦記④ 手術前検査 ~大腸内視鏡検査

 

年明け早々に痔の手術を受けるため、年末に大腸内視鏡検査を受けたが特に異常なしの診断をいただいた。

後は手術を待つのみとなった。

 

そして年が明けて2014年。

今年の願望は痔を卒業することである。

痔と無縁の体を手に入れ、あの頃の普通を取り戻すのだ!

 

・・・という決意とは裏腹に、正月は食っちゃ寝、飲んじゃ寝のダラけた過ごし方をしました。

来週は手術。

その時きっと大変な目に遭うだろうから、今のうちに極楽を味わいます。(笑)

運命の日・2014年1月8日

日帰り手術(手術前)

大腸内視鏡検査の時と同様、朝食抜き。水しか飲んでない。

来院後は2Fへ通された。普段の外来は1F。手術関連は2Fみたいだ。

 

今日の手術は僕を含めて3人の予定みたいだ。

手術が始まるまで個室を与えてくれた。清潔感のある部屋でテレビもある。

なかなか快適な部屋です。

 

患者衣に着替えて下剤を飲み、体温、血圧を測ります。

少し経ってから点滴も開始。

 

排便さえクリアすればあとは手術が始まるのを待つのみ。

その間は個室にいてもいいし、共有スペースに置いてある漫画や雑誌を見ていてもOK。

 

排便はなんなくスッキリ出た。

僕の手術予定時間は14時の予定。

時間が近づくにつれ少しだけドキドキする。(汗)

この待ってる時間がちょっと嫌だ。

 

予定より20分遅れで看護婦が迎えに来てくれた。

 

ついに来た!運命の時!(大げさな・・)

 

待ち遠しかったが及び腰だったりする。(汗)

覚悟を決めていざ出陣!

下はスッポンポンだが、患者衣でカムフラージュされている。

 

朝から何も食べてないが空腹感はまるで無い。

精神的に余裕が無いのか。。。

 

手術室に入ると執刀医と看護婦が2人、笑顔で待ち構えていた。

 

執刀医は大腸内視鏡検査を担当してくれた医師だ。

この医師は明るく和やかな雰囲気を持った感じで、歳は僕より少し若い30代後半というところか。

 

手術台が何とも異様なオーラを発している。(汗)

・・・あそこでやるのか。(当たり前だろ)

日帰り手術(手術開始)

うつ伏せで寝て下さいと言われた。

 

まさかそれで手術を??

 

どんな格好でも恥ずかしいが、四つ這いをイメージしていただけに意外だった。

どうやって肛門を開くのだ??という疑問。

 

手術台の上にうつ伏せで寝た後、なんと手術台が半分に折れ始めた。

下腹部を境に「へ」の字に。

なんか見た目、すごく哀れな恰好では。(汗)

 

一応、肛門以外は隠れるよう布をかぶせてくれた・・・ような気がする。

うつ伏せになっているため直接見ることができない。

この先は感触、感覚での認識です。

 

尻に部分麻酔を注入するため注射が刺さる。

痛っっ!!!!

 

一発目の痛っ!がこれだった。

これは泣きそうなほど痛かった。

どこに刺したのかよく分からないが、いぼ付近の粘膜であろう。

 

麻酔が効くまでしばらく待った後、矯正器具を使って肛門を開く。

麻酔が効いていても肛門が強引に開かれたのは分かる。

こりゃあ、麻酔が効いてないと死ぬほど痛いだろうな。。。

 

さあここからが本番である。

 

なんかカチャカチャしてる音と肛門で何かが行われている感覚。

どうなっているのか見たいが、さすがに今回はモニターは無い。

 

医師は持ち前の明るい感じで言葉をかけてくれる。

おそらく僕が肛門に意識を集中し過ぎて麻酔の効力を鈍らせないよう気を逸らすためかと。

 

穏やかな会話の中、間髪入れずにブスッ!と注射が刺さった感触!

ぐわっ!痛っっっっ!!!!!!!

 

2発目の痛っ!いただきました。

これは先ほどの部分麻酔の注射を遥かに凌ぐ痛さだ。

たぶん、いぼ痔(内痔核)へのジオン注であろう。

 

言っておくが僕は注射は得意な方である。(得意という言い方も変ではあるが)

幼少の頃から注射に対する抵抗はない。

 

悪性リンパ腫の時は半年で100本以上の注射を刺され、ヘタクソな看護婦の採血注射の痛みにも無言のしかめっ面でしのいできた。が、これはその程度では済まない。

思わず声が出て歯を食いしばり、両手の手すりを力いっぱい握りしめて超しかめっ面!!

 

傍から見たら、息も絶え絶えのカマキリみたいにピクピクしてます。

 

こんなに痛い注射は生まれて初めてです。

思わず涙が一滴出た。

部分麻酔、ホントに効いているのか???

それとも効いててコレ?? 笑えん!

 

10秒後には痛みはじんわり消えているが、あの強烈さはトラウマになりそうだ。

考えてみれば皮膚ではなく、粘膜へ針を刺しているのだから当然の痛みかも。

 

再び何やらカチャカチャ音と医師の楽しげな会話。。。

 

再び何の前触れも無く2発目のジオン注!!グサッ!

ぐおおっっっ!痛っっっっ!!!!!

 

本日トドメ3発目の痛っ!

もはや筆舌に尽くし難いほどの痛み。

 

3発目は無い事を願いながらしばらくすると医師が訊いてきた。

いぼ痔で一番困る時はどんな時ですか?と。

 

・・・まあ、やっぱりトイレの時に、ブスッ!

ぎゃあああ!!痛っっっっ!!!!!!!

 

本日ダメオシ4発目の痛っ!です。

人に話を振っておいて、それに答えている最中にるとは・・・先生、ちょっとエゲツないんではないかい?(汗)

ここまで痛い思いをすると逆にちょっと笑えてきた。

結果的にこれが最後の注射となった。

 

手術終了。

手術台から降りられた幸せを噛みしめる。

 

医師から、いぼは計3つあったそうだが、1つは切除。

残り2つはジオン注で、そのうち1つは親指ほどの大きさがあったため2本必要だったみたいだ。

 

終わればどうでも良いことなので軽く聞き流しました。

日帰り手術(手術後)

術後はしばらく麻酔が効いているので痛くはない。

じきに麻酔はきれる。

そうなると痛みが襲ってくるらしい。

 

術後の退散は実にスピーディだった。

さっさと着替えて薬とガーゼをもらってハイサヨナラです。

特別な講釈は無し。事前に聞いている。

麻酔が効いているうちに帰らせたいという病院側の配慮かな。

 

確かに麻酔が効いているうちに家に着きたいものです。

電車とバスを使って帰るのでなおさらです。

 

しかし病院を出た頃から肛門が痛み出した。

麻酔の効力が落ちてきている。

 

結構痛い。

歩くたびに痛い。

だが、まだ顔に出るほどの痛みではない。

 

とりあえず地下鉄に乗ればその間は歩かずに済む。

それまでの辛抱だ。

街中なので多くの通行人がいる。

そんな中、ややイビツな歩き方をしながら地下鉄の駅へ向かう。

 

完全に麻酔がきれる前に早く!という焦りとは裏腹に、痛みでゆっくりしか歩けません。(汗)

 

家に着いて麻酔が完全にきれた。

ずーっと痛い。じっとしててもかなり痛い。

耐えられないほどではないが、しばらく安静にせざるをえない痛さである。

 

この日の風呂と酒は禁じられている。

風呂と酒は血流を活発にさせるので、手術痕からの出血が酷くなるからダメなんでしょう。

それ以前にこんな痛くては風呂なんか入る余裕もないし、酒なんか飲む気分でもない。

 

寝る前に術後のガーゼを外して新しいのを肛門に挟む。

外したガーゼは血まみれ。(汗)

 

痛みのせいで朝まで熟睡はできなさそうだ。

明日も会社を休みにしといてよかった。

 

つづき

痔戦記⑥(最終回)術後の面倒くささの果てに

 

過去の記事

痔戦記④ 手術前検査 ~大腸内視鏡検査

痔戦記③ 治療 ~座薬と漢方、塗り薬

痔戦記②~痒み再び!尻から大量出血、痛み無し

痔戦記① 兆候 ~肛門が痒すぎる!病院の座薬と薬の効果