MRIによって腰椎椎間板ヘルニアと分かった。

 

前回

腰椎椎間板ヘルニア戦記② ヘルニア発症

 

生活は一変した。

常に腰痛と両肩に痛みが走る。

もはやランニングなんて夢のまた夢。

まずはヘルニアがなくなるまで何ヶ月か安静に過ごす生活である。

 

このヘルニアというやつは思ってた以上にしんどい。

生き地獄です。

 

どう不便なのかつらつらと書いてみました。

腰痛の改善、予防策を模索する日々

【2010年7月】ヘルニアンライフ

コルセット生活を1ヶ月ほど続けた甲斐あって腰痛も軽減。

あのオーダーメイドのコルセットさまさまです。

ここらでコルセットを卒業することにしました。

 

コルセットが習慣付いてしまって、つけないと不安感がある。

まだ腰痛は治っていないが、過剰につけすぎていても腰周りの筋肉を衰退させるだけらしく、別の弊害が生じるらしい。

 

今までコルセットをつけていたおかげで食べる量を制限できた。

なぜなら、コルセットによって腹を圧迫しているので、すぐに満腹感になるからである。

しかし、運動不足には違いないし、しばらく運動らしい運動もできないだろうから、コルセット無しでも食べる量を自制しないと不健康な体にまっしぐらである。

・・・自制、できる自信ないけど。(汗)

 

ヘルニアはまだ解明しきれてないところが多く、そして謎も多いとの事。

ヘルニアだけど腰痛にならない人、ヘルニアによって一生運動ができなくなった人、ヘルニアだったけど復活してフルマラソンした人など、様々なパターンがある。

さて、僕はどの部類に入るのか。。。

正直、もう一生走れない気がしているけど。

 

まだ腰痛ではあるが、普段の生活には大きな差し障りないレベルになった。

んが、ちょっと重いものを持ったり、ちょっとでも腰に負荷をかける動作はすぐに腰痛が発動する。(汗)

なんとも砕けやすい・・・ガラスの腰である。

しかも、いったん腰痛になるとなかなか治まらない。

痛みがある程度ひくまで何週間もかかるのである。

 

腰痛は決まって左側の腰である。

そして、腰痛になるといつも決まって坐骨神経痛になる。

両足にビリビリと痛みとしびれがあるが、左足に強く出るパターンが多い。

痛い場所は足の裏足首ふくらはぎである。

腿(もも)には無い。

 

足も腰も左側に痛みが出やすい。

おそらく、僕のヘルニアは左側に出てるからであろう。

 

そんな体質になってしまったので、会社や私生活で荷物の運搬が生じた時は積極的に逃げてました。(苦笑)

 

腰痛は夜中のほうが深刻である。

発症時の頃は、布団に入るとすぐに腰痛になり、朝まで続くので寝不足で通勤していました。

今では、寝るときは問題無く寝れるが、夜中の4時ぐらいになると腰痛で目が覚める。

この症状はかなりウザい。

眠たいのに腰が痛いせいで寝れないから、起き上がってぼけーっとします。(汗)

(この症状は10年経った今でもたまにある)

 

胡坐(あぐら)の姿勢も腰が痛くなるので無理。

イスですら、じわじわと腰痛になる。

立ってたほうが楽である。

んが、僕の仕事はデスクワークなので座らざるを得ない。(汗)

無意味に立っては座る動作を繰り返した。

 

ちなみに、肩と首の間の筋の痛みですが、軽減策は猫背矯正ベルトをするぐらいしかありません。

それでも痛みは治まらないが、これは我慢し続けました。

ヘルニアが引っ込むまでの辛抱。

腰痛ストレッチ

ある本から腰痛ストレッチの存在を知った。

ストレッチは20年前から風呂上りに継続していたが、ヘルニアになってからは完全にやめていた。

一度、試しにやってみたら余計に悪化したからです。

普通のストレッチは逆効果。

特に僕の場合、足をまっすぐに前屈するストレッチは非常にマズい。

だが、めいっぱいの開脚状態で前屈ストレッチは大丈夫だった。

 

ストレッチ一つとっても探り探りで、もし悪化したら痛みがひくまで何週間も我慢せねばならない。

ホント嫌になる。

 

ある時、腰痛ストレッチなるものを知った。

これは腰痛防止になるというが本当だろうか?

そのテの本はたくさんあります。

例えばこういうのです↓

当時、僕が買った本はもう見当たりませんが、おそらくどれを買ってもだいたい似たようなものでしょう。

とりあえず、本を買ってその通りにやってみた。

 

効き目がありそうなストレッチとそうでないのが半々だった。

これは人によって様々でしょう。

 

試行錯誤の末、数ある腰痛ストレッチの中でも4つ、10年経った今でも継続しています。

エゴスキュー体験

僕みたいな腰痛に悩みに悩んだ人はいつか必ず目にするであろうエゴスキュー

エゴスキューとは、関節の痛みを緩和するため、体の歪みを自分で治す方法を推奨している運動療法です。

本も出版されています。

世界的に有名みたいなので、信用度は高い。

ただし、普通に入会して通うとなると、まあまあ高い金額が必要なので僕には無理。

しかし、1日無料体験会ならタダだし、何かしらヒントを得られるであろうという事で入会する気ゼロで行ってみた。

 

年齢層も様々でいろんな悩みを持った人たちが10人ほどいた。

アットホームな雰囲気にさせようと運営側の意向で、軽く自己紹介を含めながら皆でワイワイして進行していった。

 

そこで学んだストレッチ方法は6つほど。

腰痛ストレッチと被るものもあったので、それを除くと、僕が得られたストレッチ方法は下記2つだけです。

  • 脊柱のS字カーブを保つためのストレッチ方法
  • 腰椎を牽引するためのストレッチ方法

これらは10年経った今でも継続しています。

 

終えた後、入会を勧められました。

が、やはり金額的、日程的にも不可能なので遠慮しました。

特に押し売りするわけでもなく、感じの良い雰囲気だった。

 

行ってよかったと思っています。

【2010年12月】ウォーキング、鉄棒ぶらさがり、懸垂、呼吸体操

次第に夜中の腰痛の頻度は減って、朝までちゃんと寝れる日も増えてきた。

両肩の痛みはいつの間にかなくなっていた。これだけでも嬉しい。

 

微弱ながら運動不足と足腰の強化に努めるため、ウォーキングを日課にした。

毎日腰痛に苛まれると、ずっと家にいるのがストレスにもなるので。。。

平日は夜、休日は朝。場合によっては夜も。

天候や都合の悪い日以外、ほぼ毎日ウォーキングです。

 

ただし、腰は常に爆弾を抱えている状態であることには変わりはないので、ウォーキングでも細心の注意をはらった。

 

ウォーキングの途中、公園で鉄棒でのぶらさがりも取り入れてみた。

なぜなら、整形外科でもエゴスキューでも腰の牽引はついてきた。

牽引は腰椎ヘルニアには最適ということであろうか。

ということは、鉄棒にぶら下った状態でも似たような効果を得られるかもしれない。

鉄棒ついでに、懸垂もすることにした。

懸垂なら、腕立て伏せと違って腰への負担は軽い。

上半身だけでも筋トレします。

 

公園で呼吸体操も取り入れた。

  1. 5秒かけて鼻から空気をめいっぱい吸いながら両手を挙げていく
  2. そこで息を2秒止める
  3. 7秒かけて肺の中の空気を口から全て吐き出しながら、両手を下げて胸の位置から前へ伸ばす
  4. そこで息を2秒止め、両手を下に戻す

この流れを5回行う。

ヨガっぽいが、呼吸を整えると体中に酸素が巡り、心身の健康とリラックス効果に繋がるらしい。

確かに気持ち的に心地良くはなるが、腰痛改善には直結しません。

ただ、毎日腰痛だと精神的に滅入るので、こういう事も必要かと。

 

しばらくしたある日、もしかしたら、ちょっとぐらいなら走れるのではないだろうか?

調子の良い日が続いたので、そういう事を思うようになった。

 

ちょっと走ってみた。

 

おお!大丈夫そうだ。

といっても、まだ探り探りなので1~2kmぐらいの距離にしといた。

いずれランニング復活できるかも?と希望を抱いた。

が、この希望はすぐに終わった。

 

翌日、腰が痛い。。。

走ったからであろうか?

また絶望感にかられた。(涙)

 

走らなければ比較的調子が良いので、走ることは忘れよう。

モーラステープは神

腰痛になるたびに整形外科や整体師のところに行って処置はしてもらう。

多少はマシになるが治るとまではいかない。結局、時間薬である。

その度に出費が嵩むが、少しでもこの腰痛を軽減できるのであれば人は金を惜しまない。(笑)

 

湿布も気休めではあるが、たった一つ、効果を感じたものがある。

モーラステープ

この湿布は強力で、かなりシュワーっとした感触が患部に効いて腰痛を和らげます。

市販では手に入りません。

整形外科で受診しないと手に入らない湿布です。

扱っている整形外科もまちまちである。

 

モーラステープは僕にとって神となった。

もうこれ無しでは生きていけないぐらいの存在となった。

整形外科に行くたびに、最大数の枚数を買います。

 

モーラステープは効果は高いが肌荒れを起しやすい。

毎日毎日、腰に貼ったせいでその箇所の肌荒れが酷くなった。

肌荒れが治まるまで貼るのをやめて、治ったらまた貼る。

 

そんな生活が何ヶ月も続いた。

【2011年5月】ロードバイク復活

ヘルニア発症から1年が過ぎた。

この一年、腰痛と隣り合わせで生きてきたが、その煩わしさもずいぶん慣れた。

何をしたら腰痛になるか、何をしなければ腰痛にならないかを探り続け、いろんな事が分かってきたが、それでも掴めないところが多い。

 

次の探りとして、ロードバイクを久々に乗ってみることにした。

3年ぐらい前に買ったもので、ヘルニアになる前はチョイチョイ乗っていたものです。

実は、ヘルニアになった後、一度、短距離を試しに乗ってみたが腰痛になったので封印してました。

あの頃よりは格段に腰は良くなったので、もう一度試したくなった。

 

試しなので、控えめに40km程の距離をライディング。

ある程度アップダウンの道のりを走ってみたが腰痛にならなかった。

いいぞ、やはりあの頃とは違う。

 

何より爽快である。

びゅーんと風を切るあの気持ち良さはランニング以上です。

久しぶりに外の空気を気持ちよいと感じたし、運動で汗をかいたのも1年ぶり。

 

ジョギングは短い距離でも腰痛になってしまうが、ロードバイクは腰痛にならない。

とはいえ、いきなり負荷をかけるのはリスクがあるので、探り探り、少しずつ距離を伸ばしていくことにした。

毎日のウォーキングを軸とし、腰の調子が良い休日はロードバイクに乗った。

 

ヘルニアによる腰痛は基本的に日常茶飯事であり、明日の状態は予測もつかない。

なかなか普通の人みたいに予定は立てられません。

 

ヘルニアは本当に厄介だ。

こんなのと一生付き合わなければならないなんて・・・人生とは因果なものだ。

 

関連記事

→ 腰椎椎間板ヘルニア戦記④ 空手とぎっくり腰

腰椎椎間板ヘルニア戦記② ヘルニア発症

腰椎椎間板ヘルニア戦記① ランニング